アンデスの活火山 火口2つが合体し100mの巨大クレーターに… 2017年04月03日 10時53分@ハザードラボ
http://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/1/9/19652.html

南米アンデス山脈に連なるチリのネバドス・デ・チジャン山では日本時間2日未明、二カ所の熱異常域から放出される大量の火山灰が観測された。

ネバドス・デ・チジャンは、チリ中部のアルゼンチンとの国境近くに位置する3つの火山から構成される山脈で、標高は3216メートル。
昨年末以降、火山活動の高まりが懸念されるため、噴火警戒レベルは4段階のうち3番目に高い「黄色注意報」が出されている。

現地の国立火山監視機関(SERNAGEOMIN)などによると、日本時間2日午前0時35分(現地時間1日午後12時35分)ごろから1時間20分の間に
二度にわたって火山灰が噴出。山頂火口に設置された赤外線カメラ画像では、ここ数日間、異常高温域が確認されていて、地下のマグマが
上昇している可能性があるという。

ネバドス・デ・チジャン山では、2016年1月に発生した水蒸気爆発に伴って新たな火口が誕生し、山の容貌はこの1年間で大きく様変わりした。
SERNAGEOMINが先月行った上空からの観測では、山頂にあった二つの火口がつながって、直径100メートルの巨大な火口を形成しているのが
確認されている。

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南米アンデス山脈のネバドス・デ・チジャン山でも火山活動が活発化(Sernageomin via Culture Volcan)

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ここ1年間で山頂の火口付近のようすは大きく様変わりした(Sernageomin; annotated by Culture Volcan)

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3月24日に撮影された上空からの観測画像を見ると、火口3と4が合体して、ひとつの巨大なクレーターに変貌した(Sernageomin)