たんぽぽ舎メルマガNO.2999〜関西電力高浜原発でのクレーン倒壊事故が示すもの(レイバーネット日本)
http://www.labor★netjp.org/news/2017/1486734341093staff01
>1月20日午後、福井県地方には強風が吹いており、16時42分、福井地方気象台は福井県下に暴風警報を発表した。
(中略)
>関電や工事業者も、暴風警報発令を同日の作業終了時以前に当然認識していたはずである。関電発表も事故当時暴風警報が発表されていた事実を認めている・注4。
(中略)
>仮に関電の上の説明の通りだとしても、平均風速20メートル以上・瞬間最大風速35メートルを予測する暴風警報が発表されている状況下で、
>瞬間最大風速で42メートル(平均風速に換算すれば25〜28メートル程度・注7)を超える風が吹く可能性が「ない」という判断を事前に一方的に下すことは、非常識であるだけでなく、工事の安全性の完全な無視以外の何物でもない。
>しかも、クレーンの高度は約100メートルもあり、そのような上空についてまで「ない」と予め断定することは、安全意識の完全な欠如であるというほかない。
>付言すれば、通常大型クレーンの先端付近には風速計が装備されているはずだが、関電はその事実も、そこでの測定データも公表していない。
(中略)
>関電は、1月21日の記者会見において、このマニュアルに言及し、それを根拠にして、強風対応をとらなくても「風速42メートルまでは耐えられる」と主張していたのである。関電がクレーンメーカのマニュアルの内容を知らなかったはずはない。
>だから、関電は、クレーンメーカーのマニュアルに明記された指示―イ.風速10メートル超[時事通信では10〜16メートル]の場合クレーン後部を風上にする、ロ.風速30メートル超えると予想される場合事前にクレーンアームを地上に降ろす―に、「意図的に」従わなかったというほかない。

ウン千万円とかウン億円とか(想像)の高価な設備について「風が弱いね、じゃそういうことで」と帰ってしまう、というのは理解に苦しみますお
( ^ω^)

風速49mでクレーン部品変形か 関電と元請けにリスク管理の甘さ(2月9日 福井新聞)
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/nuclearpower/114766.html
>関電の説明によると事故が起きた1月20日は午後4時半ごろに、現場責任者らがクレーンに付いている風速計で風速7メートルを確認。
>風が弱いという判断で、アームを折り畳まずに現場を離れたが、同4時42分に暴風警報が発令された。
>関電側は暴風警報発令を分かっていたが、事前に元請けから聞いていた「風速42メートルまでは耐えられる」という説明を信じて放置した。