2016年05月27日 11時59分
 約37年おきに繰り返し発生してきた宮城県沖地震が次に起こるまでの間隔が、2011年の東日本大震災の影響で短くなる可能性があるとの解析結果を、海洋研究開発機構の研究チームが発表した。

 宮城県沖地震は、プレート境界で岩盤が動いて発生するマグニチュード(M)7級の地震。最近では1978年に起き、2011年には宮城県沖地震の震源域を含む形で東日本大震災が起きた。
政府の地震調査委員会は震災以前、平均発生間隔は37・1年で、30年以内に発生する確率を99%としていた。しかし、震災以降は、「地震で岩盤が動いた影響を把握しきれない」として発生間隔や発生確率は「不明」となっている。

 研究チームの中田令子特任技術研究員(地震学)らは、過去の宮城県沖地震の震源域や周辺のプレートの滑りやすさなどを基に、次に地震が起こるまでの様々なケースをスーパーコンピューターで計算。

(ここまで378文字 / 残り233文字)
2016年05月27日 11時59分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
http://www.yomiuri.co.jp/science/20160527-OYT1T50074.html