孤独死などの現場に携わる機会の多い弊社では、8050問題に強い危機感を持っています。そして8050問題が悲惨な結末をもたらす要因には以下のものがあると考えております。



• 引きこもりを受け入れるには経済的負担があり、また当人の社会復帰を遅らせる恐れもあるため親類であっても身の回りの世話や金銭面の手助けをしにくい場合がある。
• 引きこもりが長引くに連れて他人や社会との接点が無くなり、さらに社会復帰が難しくなる。
• 高齢の親と引きこもりの子の家庭では、閉鎖的な状況が深刻になっていくため外部から問題に気づきにくい。
• 家族が引きこもりであることを恥じる気持ちがあったり、当人が他者との関わりを拒んだりすることが多く、外部に助けを求めにくい。



また昨今はコロナ感染症の影響を受けて、親族間であっても顔を合わせる機会が減っており、弊社に持ち込まれる孤独死の現場の清掃・整理依頼数も急激に増えています。こうした社会的な状況も8050問題のもたらす悲惨な結末に拍車をかけていると感じます。そのため高齢の親と引きこもりの子のいる家庭に対して、早期に外部からアクセスする仕組みが重要だと考えます。