市立柏病院 現地建替え先送りへ

2019/6/7 21:29 (JST)6/10 13:02 (JST)updated

 築後およそ40年で老朽化が進む市立柏病院の建替え問題について、
柏市の秋山浩保市長は7日の市議会で建替えの判断を先送りする考えを
示しました。
7日開催された柏市議会の冒頭、秋山浩保市長は市立柏病院の現状につ
いて、小児科の入院体制については「常勤医師が増員され入院体制を構築
することができた」と評価した一方、病床利用率が目標の80%に届かな
かった点を挙げ「条件は未達成であると判断した」と述べました。そして
「引き続き経営改善に向けた取組を実施したうえで建替えについて今後判
断していく」と述べ、現時点での判断を先送りする考えを示しました。
市立柏病院現地建替えには100億円以上の費用がかかるため、「病床利
用率80%」と「小児科の入院体制の確保」が条件とされていました。 秋
山市長の判断について、早期の建替えを訴える「市立柏病院現地建替え対
策委員会」の手塚建二事務局長は「このままだと建物が朽ち果ててしまう。
早期の結論を出せない市長で残念だ。とにかく早く(建替えの)結論を出
して、早く課題(解決)を実現していってもらいたいし、そんな方向にや
ってほしい」と話しました。

https://www.chiba-tv.com/plus/detail/20190622585