千葉日報ニュース
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 スマートフォンとタブレット端末をだまし取ったとして、千葉北署は20日、詐欺の疑いで千葉市中央区蘇我4、
千葉市職員で稲毛区役所地域振興課の主査補、佐瀬重幸容疑者(48)と同市花見川区宮野木台4、無職、
阿部正人容疑者(48)を逮捕した。

 2人の逮捕容疑は共謀し、4月24日午後、同市稲毛区の携帯電話販売店で佐瀬容疑者が、妻が使うよう
に装ってスマートフォン1台とタブレット端末1台(販売価格計約26万円)の購入を契約し、詐取した疑い。

 同署によると、佐瀬容疑者は当時、稲毛区山王市民センター長(課長補佐級)で、「阿部容疑者に譲り渡す
目的を隠して妻名義で契約した」と供述。阿部容疑者は「金がなくて転売目的でやった」と容疑を認めている。

 佐瀬容疑者は2013年4月から今年3月まで市民課に勤務。窓口業務で、生活保護受給者だった阿部容疑者
と知り合ったという。

 佐瀬容疑者が6月19日に「(阿部容疑者から)頼まれてやった」などと同署に申告。同署は、被害品が振り込め
詐欺などに使われた可能性もあるとみて捜査している。

 千葉市人事課によると、市には4月18日の時点で「(佐瀬容疑者が)携帯電話を不正に契約している」との情報
が外部から寄せられており、同署は他にも関連事案がないか調べる。

 市は5月23日から事情聴取を始め、佐瀬容疑者は「断れずにやった」などと話したという。熊谷俊人市長は「誠に遺
憾。心からおわび申し上げる」とのコメントを出した。