血液は全身の毛細血管にくまなく送る必要があり、そのためには水銀柱で140mmHg程度(普通は単位を使わずに単に140という)は必要です。
一気圧は760mmHgで、水で言えば10メートルの高さまで上げることができます。
人間の体は大きい人で180cmぐらいですから、計算上は760*180/1000=136.8mmHgが必要な圧力となります。

現実には心臓が胸についていること、人間は多くの動物と違い二足歩行であること、女性は普通は身長が低いことなどから、
いろいろ相殺して結局140ぐらいになるということです。

ところが歳をとってくると、体の全ての場所が「固く」なります。
赤ちゃんの時には皮膚も関節も本当に柔らかく、全身がお餅のような感じですが、
老人になりますと枯れ木のように固くなるのも仕方が無いことです。
血管も同じで、若い頃の柔らかい血管が硬くなり、血液をスムーズに送ることができなくなります。
でも、血は必要なので、心臓は仕方なく血圧をあげて血の巡りを良くしようとします。