扨て、主任を2年務めると、今度は最難関の昇任試験とされる“管理職選考A”を受験できる。
これに合格すると課長代理となり、5〜6年後の課長昇進が事実上、決定的なものになる。試験は40問の筆記(※5択問題・1時間40分)に論文(※2時間50分・2題中1題を選択)、更に面接と勤務評価が加味される。
筆記試験の内容は相当に高度であり、通常の仕事を熟しているだけで頭に入ってくるような内容ではない為、試験用の対策が結果に反映されることは間違いない。
この主任向け管理職選考Aの合格率は7%強で、2016年の場合、647人が受験し、合格者は僅か47人だった。
この試験に合格すると、幹部候補生としての処遇が確定し、課長代理を5年ほど経験した後、そのまま課長に昇進する。
理論上は最速35歳で課長に到達するが、そこまでのスピード出世は殆ど無く、大体、課長一番乗りが37〜38歳といったところだ。
課長から上は筆記試験は無く、全て業績評価によって部長→局長と出世していく。
40歳で課長に昇進した場合でも、統括課長を経て部長に昇進するのは50歳過ぎ。  
同じ部長・局長でも、内部では細かい格付けがなされており、最終的な到達地点は特別職の副知事である。