任期満了に伴う来年4月15日告示、22日投開票の兵庫県西宮市長選で、前副市長の
本井敏雄(もといとしお)氏(66)=同市=が無所属で立候補する意向を固めたこと
が29日、関係者への取材で分かった。

 西宮市出身。大阪大大学院修了後、1977年に兵庫県へ入庁し、まちづくり局長や
まちづくり担当部長などを歴任した。
2010年10月に同市副市長に就任し、アサヒビール西宮工場跡地整備計画の策定な
どに携わった。
また、市危機管理監も兼務し、JR神戸線以南に住む市民対象の大規模な津波避難訓練
の実施にも関わった。
14年6月に退任し、今年10月末まで約3年間は建設会社の執行役員を務めた。
 本井氏は神戸新聞社の取材に対して「近く正式に発表する」とし、「今の西宮は停滞
感が拭えず、いずれ人口も減る。将来を見据えて今まちづくりをしないと、文教住宅都
市としてのブランドが失われる」と指摘した。
 同市長選には元衆院議員の石井登志郎(としろう)氏(46)と、兵庫県議の吉岡政
和(まさかず)氏(43)=西宮市選出=が立候補する意向を固めている。
現職の今村岳司氏(45)は態度を明らかにしていない。(初鹿野俊)