「正論」 平成13年7月号 p66 中村粲著 「過去の歴史を反省すべきは中国の方だ」より抜粋
 
毒ガスや細菌を軍事に使用したのは中国の方がずっと早かったことを忘れないで頂きたい。
中国は早くも一九二六年三月、ソ連から一万発もの毒ガス弾を購入してをり、降ってー九三七年九月、
第二次上海事変ではコレラ菌やホスゲンなどの細菌・猛毒物を日本軍に対して各地で使用してをり、
その結果、多数の同胞中国民衆をも死に至らしめてゐるのだ。また我軍はソ連製の毒ガス弾も大量
に押収してゐる。これについては筆者が編集発行する『昭和史研究所会報第39号、第40号に「細菌
・毒ガス戦・/中国が最初の違反者だった」として信夫淳平博士の論述を紹介してある。また北京にも、
すでに支那事変初期に細菌戦研究所のあった事実は岡部直三郎・北支方面軍参謀長の日記にも記載
が見える。要するに細菌・毒物を作戦に使用したのは日本より中国の方がずっと早かったといふことだ。
「731部隊」を非難する前に、中国は自らの過去の所業を率直に認め、反省されるがよい。