担当外で予定価格を漏えいか06/21 18:08nhk
倉敷市の41歳の主任が市の発注工事をめぐり、入札に関する情報を業者に事前に漏らしていたとして20日夜、
官製談合防止法違反の疑いで逮捕された事件で、この主任は今回の入札の直接の担当者でなく、情報を知る権限がないにも関わらず、不正を行っていたことがわかりました。
警察は情報の入手経路を慎重に調べています。
倉敷市企画財政部公有財産活用室の主任、高橋和夫容疑者(41)は5月末に行われた倉敷市発注の公民館の空調設備の工事の入札をめぐり、
地元の業者に予定価格などを事前に漏らしたとして、官製談合防止法違反の疑いで20日夜、逮捕されました。
また、設備工事などを請け負っている倉敷市の会社「こうげ」の社長高下学容疑者(41)など3人が、20日夜、公正な入札を妨害したとして競売入札妨害の疑いで逮捕されました。
警察は容疑を裏付けるため、20日夜から21日未明にかけて倉敷市役所の公有財産活用室や「こうげ」などを捜索しました。
警察によりますと、問題となっている公民館の工事の入札にはあわせて4社が参加し、「こうげ」が336万円で落札したということです。
警察や倉敷市によりますと、高橋主任は今回の入札の直接の担当者ではなく、予定価格などの情報を知る権限はなかったにも関わらず不正に入手していたということで、警察は情報の入手経路を慎重に調べています。
さらに高橋主任はおととし4月に公有財産活用室に配属されて以降、「こうげ」が参加した入札を直接担当したことはないものの、警察の調べで、「こうげ」側と電話をしたり直接会ったりして連絡を取り合っていたこともわかりました。
警察は、業者側から見返りがなかったかなどについても詳しく調べています。