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岡山市の浸水対策推進協が初会合 基本計画策定、9月に取りまとめ 2017年05月24日 08時45分 更新

岡山市は23日、ゲリラ豪雨など局地的大雨による道路冠水や住宅被害を官民協働で軽減するため、有識者による「市浸水対策推進協議会」を設置して、対策の指針となる基本計画の策定に着手した。
ハード、ソフト両面から効果的な取り組みを議論して、9月に計画を取りまとめる方針。
市役所で同日、協議会の初会合があり、事務局の市が計画の骨子案を説明。
案では、市と市民、事業者が目標を共有して対策を進め、具体的な取り組みの方向性として、河川改修や下水道整備の推進、貯留タンクなど雨水流出を抑制する設備の設置促進など5項目を挙げた。
対策の実現に向け、市は関係部局による連絡会議を設けるとともに、住民自らが災害に備える「自助」の重要性を市民に絶えず広報・周知することも盛り込んでいる。
骨子案に対して、委員からは「計画のフォローアップ体制をしっかり構築すべきだ」「住民に危機意識を持たせることが大きな課題」などの意見があったが異論はなく、協議会として了承した。
市は、4月施行の「市浸水対策推進条例」に基本計画の策定を明記して、作業に当たっては協議会を設置して意見を聴くことを定めている。
協議会の委員は国や県、交通事業者の関係者ら10人で、初会合では西山哲岡山大大学院教授(防災工学)を会長に選んだ。
今後は会合を重ねて素案をまとめ、市民意見の募集を経て計画を決定する。
会合後、桐野眞二岡山市下水道河川局長は「協議会で専門的見地から意見を聴くとともに、庁内のアイデアを吸い上げ、有効な計画にしたい」と述べた。