http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150601/k10010099511000.html
6月1日 17時32分
日本年金機構は、年金情報を管理しているシステムに外部から不正アクセスがあり、
年金加入者の氏名や基礎年金番号など、およそ125万件の情報が流出したとみられることが先月28日に
分かったことを明らかにしました。日本年金機構の水島理事長は記者会見し、
「125万件の個人情報が流出したことを深くおわび申し上げる。誠に申し訳ございません」と陳謝しました。


日本年金機構によりますと、職員のコンピューター端末を通じて、年金情報を管理しているシステムに
外部から不正アクセスがあり、およそ125万件の個人情報が流出したとみられることが先月28日に分かったということです。

このうち、「年金加入者の氏名と基礎年金番号の2つ」が漏れたのがおよそ3万1000件、
「氏名と基礎年金番号、生年月日の3つ」が漏れたのがおよそ116万7000件、
「氏名と基礎年金番号、生年月日、それに住所の4つ」が漏れたのがおよそ5万2000件で、合わせておよそ125万件となっています。
日本年金機構では、今のところ、社会保険を支払うためのシステムへの不正アクセスは確認されていないとしています。
日本年金機構の水島理事長は厚生労働省で記者会見し、
「125万件の個人情報が流出したことを深くおわび申し上げる。誠に申し訳ございません」と陳謝しました。
そのうえで水島理事長は、発生した原因について、
「職員が電子メールに添付されたウイルスの入ったファイルを開封したことにより不正アクセスが行われ、
情報が流出したものとみられる。現在の対処状況は、不正アクセスが発見された時点で、ウイルスに感染したパソコンを隔離して、
契約しているウイルス対策ソフト会社に解析を依頼した。警察にも通報し捜査を依頼している」と述べました。
さらに、水島理事長は、今後の対応について、「最も重要な問題は本人の成り済ましを防ぐことであり、
万全の対応を取る。今回の対象となったお客様から年金の手続きがあった際には、
あすから本人であることを確認して処理する。該当するお客様の基礎年金番号を変更し、万全の対処を取る方針だ」と述べました。