JAあかしが残業代不払い 時間外労働に「上限」

あかし農業協同組合(JAあかし、兵庫県明石市大久保町)が、
職員の残業代に不払いがあるとして、加古川労働基準監督署から
10月に改善指導を受けていたことが29日、分かった。
同JAによると、部署によって職員の残業時間を「5〜10時間以内」とする
「上限」を設定していると指摘され、過去2年間の未払い分を支払うよう求められたという。

同労基署は9月中旬以降、同JAの本店と全支店の計6店に立ち入りを行い、
職員らの勤務状況を調査した。
勤務時間や時間外労働を記した勤務簿などと、
防犯カメラなどに記録された実態が異なることを把握。
過去2年にさかのぼって、パソコンの記録などを調べ、
全職員の残業代の未払い分を支給するよう求めた。

労基署からは「上限」を超えた残業時間について、
上司が書き直しを指示したとも指摘されており、
同JAの担当者は「把握できていない。残業は事前申告制で、定時退社を推進していた。
 申請しづらい雰囲気があったのかもしれない」と釈明。
未払い分の賃金は、全職員分の調査後、年内に支給する方針とし、
「労基署の指導を真摯に受け止め、改善したい」と話した。

https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201711/sp/0010773828.shtml