国の予算は90兆円、うち、44兆円が借金。
44兆円のうち12兆円は借金の返済、すなわち借り換えにあてられるから
年度の借金増加額は32兆円。(ちなみに利払い費が10兆円。)

毎年、32兆円借金が増えていく。
国の借金総額は700兆円。(ちなみに地方も合わせると1000兆円超。)

海外との貸し借りを考えない場合、この借金は日本国民(民間)の貯蓄から
貸し出されていることになる。
よく引き合いに出される個人金融資産1400兆円からだ。
実際、国債の引き受け手の95%ほどが国内だ。

さて、1400のうち、1000は既に国や地方自治体に貸し出してしまっている。
残り400兆円。 毎年32兆円ずつ借りていくとすると、12.5年で枯渇する。
単純に計算しても、いずれ国内で消化できなくなるのは明白だ。

より詳細な計算をすれば、事態はもっと悪い。
まず、1400兆円のうち250〜325兆円(統計によって計算が違う)は
住宅ローンなどの家計への貸し出しに充てられている。
つまり、借金を差し引くと、1100兆円余にしかならない。
もう、残りはわずか。数年以内に国内で国債を消化できなくなる可能性が高い。