統合失調症を発症した人は、今までに体験したことのない不安な状態におかれています。妄想により他人への不信感が増し、閉じこもりになりがちですから、まずご家族が「私たちはあなたの味方」というメッセージを送ってあげることが大切です。

統合失調症の患者さんは周囲の人たちの接し方にとても敏感です。特にご家族をはじめとする身近な人たちの感情の表し方は、病気の再発に大きな影響を与えるといわれています。この感情の表し方(表情、口調、態度など)はその字のとおり
「感情表出」といい、英語のExpressed Emotionの頭文字をとってEEとも呼ばれます。 患者さんに対して強い感情表出が向けられることを
「高EE」と呼び、再発の危険性が高い人間関係と評価しています。高EEといわれる感情表出には次の3つのタイプがあります。