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労働者階級の出身で、母親はプエルトリコ出身です。18歳の時に父親が病気で亡くなるという不幸
にも見舞われています。アレクサンドリアは、家族の中で初めて大学に入学することが出来ました。入学
したボストン大学(Boston University)では経済学と国際関係論を専攻し卒業しました。大学時代には、
ボストンを地盤としたテッド・ケネディ(ジョン・F・ケネディ元大統領、ロバート・ケネディ元司法長官の弟)
連邦上院議員の下でインターンをしていたそうです。
 大学卒業時はリーマンショックの後遺症もあり、アメリカ全体が不景気で、アレクサンドリアもバーテンダー
などの2つの仕事を掛け持ちし、1日16時間も働いていたということです。母親もバスのドライバーやお手
伝いさんをしていたということですが、持ち家を競売にかけられそうになったという経験を持っています。彼
女は地域のオーガナイザーの仕事をしていました(これはバラク・オバマ前大統領もそうでした)。

 2016年のアメリカ大統領選挙では、アレクサンドリア・オカシオ=コルテスは、民主党予備選で大統
領候補として立候補したバーニー・サンダース連邦上院議員の選挙キャンペーンスタッフとして働いたそ
うです。そこでの人脈から、サンダースの選挙運動に参加した人々で結成した政治団体「ブランニュー・
コングレス(Brand New Congress)」から予備選挙出馬を持ち掛けられ、選挙運動を開始して、まさ
かまさかの大番狂わせを演じるということになりました。最初は自分を含め3名だけで、ナップサックにパン
フレットを詰め込んで、街頭に出てパンフレットを配るところから始めたということです。

今回のアレクサンドリアの大差での勝利は、クローリーが討論会に2度とも欠席したこと、ワシントンの政
治に染まり切ってしまって自分たちの代表ではないと有権者に思わせてしまったことが原因として挙げられ
ます。また、アレクサンドリアは、アメリカ民主社会主義者(Democratic Socialists of America)という団
体のメンバーでもあり、進歩的な政策を掲げていました。