その他の「イニシエーション」といえば「左道タントライニシエーション」
があり、名目上は「若い女性を高い次元に導いてやる」ために必要な儀式とされたが、
実態は麻原に強姦される行為に他ならなかった。もはや修行とは名ばかりの、
単に教祖の性的欲求を満足させるためのものだったのだ。
ちなみに、教団にはホーリーネーム「ダーキニー」と呼ばれる30人以上の
女性信者の一団がいたが、これは実質的に麻原の愛人たちの呼称だった。
教団内では独自解釈した「不邪淫(ふじゃいん)」の戒律によって、
たとえ夫婦でも性行動は禁止されたが、「最終解脱者」の麻原だけは許され、
ダーキニーによるハーレムが作られていたのだ。なお、
「左道タントライニシエーション」
で、処女でないことが判明した女性は、ダーキニーになれなかったという。