「川内原発は日本一安全!」 といっても,それは他の49基の原発に比べれば安全!という意味です。
原発というのは,実際は,「超々危険」なシロモノです。
だから,絶対に!作ってはいけなかった!
このことは,“フクイチ”の事故が証明しています。
しかし現実は,54基もの原発を,日本は作ってしまった。
その54基もの超々々危険な原発が,日本国内に,ある!
この現実をキチンと認識した上で,以下の文章を書きます。
さて…,
原発というのは,超巨大な「瞬間湯沸器」です。
しかし! 「瞬間湯沸器」と決定的に違う点があります。
「瞬間湯沸器」は,止めればOK! ガスの元栓を閉めれば永久に安全です。
ところが,原発は違う! 根本的に違う!
どう違うのか? どのような違いがあるのか?
原発の熱源は核燃料で,この原子燃料は,原発を止めても中性子線を出し続ける。
そのため,原発を停止させても,核燃料が発射し続ける中性子線によって原子炉の全体が激しく劣化してゆくのです。
その劣化した膨大な量の核燃料棒が,いま,停止した原発施設内に放置されたまま,劣化が進行しています。
核燃料棒も,貯蔵プールも,原子炉も,ボロボロになりかけている。これが現状です。
車のエンジンだって,時々は動かしてやらないとサビついてしまうでしょ?
原発の原子炉や格納容器は,車のエンジンよりも遥かに複雑怪奇なシロモノなので,
それこそマメに点検・修理・修繕・部品交換等々をしなければ,危険度がドンドン増す!
飛行機やヘリコプターも,飛行時間が極小でも交換が義務付けられた部品が多数ある。
日本の原発は,川内原発以外は放置されたまま。ロクに整備もしていない。これは危険です!
以上,原発は止めればE〜,という問題ではない!という話でした。 (つづく)