クリントン当選を予想していた世論調査は何を間違えたのか
2016年11月9日(水)20時44分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/11/post-6263.php
<大統領選当日、「データは死んだ」と、アメリカのある政治アナリストは完敗を
認める。だが予想を外したのは彼だけではなく、ニューヨーク・タイムズもハフィントン
・ポストも同じだ。原因の一つは、トランプのような人間を認めない傲慢さだったか
もしれない。その傲慢さのために、アメリカは昨日までとは違う国になってしまった>

トランプの政治運動を過小評価
必ずしも実態を反映しない電話調査などの手法にも欠陥があったと指摘したう
えで、最大の問題はメディアが「世界中で巻き起こる反エスタブリッシュメントの
空気を読めていない」ことだと述べた。「トランプが大統領選への立候補を表明
した当初からトランプの高い得票力や彼の政治運動を過小評価した」メディアは、
なぜ群衆が彼をそこまで支持するのかを追求せず、生身の人々の状況から目
をそらした結果に今、直面しているのだという。

「無口な多数派」や「シャイなトランプ支持者」が存在したという意見は無視でき
ない。もし本当にそのような原因で予測を外したのなら、回答率が極めて低い世
論調査の問題点や正確に有権者を割り出す方法を綿密に見直す必要がある.