ところで、みなさまは「ホッケ柱」というのをご存じだろうか。今から何十年も前、まだホッケ資源が健全であったころ、
日本海北部・北海道沖合の漁場では、繁殖したホッケが海中で渦を巻いて柱のようになっているのが、
その季節になればあちこちで見られたという。今は、まぼろしの柱、まぼろしの魚、になりつつある。恨むのなら、
生活のために必死に漁業にいそしむ漁業者ではなく、その漁業者を守りながら、
日本漁業のために、きちんとした水産資源管理政策を展開すべきだった水産庁こそを恨むべきだ。