レタスで平均年収2500万円の「奇跡の村」 長野県川上村 農作業に汗する中国人研修生

日本一のレタス産地として知られる長野県川上村で、収穫作業が最盛期を迎えている。
きつい農作業を支えるのは主に中国東北部から来日した外国人研修生らだ。
村のあちこちで赤や紺色の野球帽をかぶった中国青年たちが目立つ、全く新しい農村風景。
その姿は日本農業の近未来を象徴しているようにも映る。

夕暮れ時。村のメーンストリートや村に一軒しかない大型スーパーには、赤や紺色の野球帽をかぶった中国青年たちの姿が目立った。
帽子の色は国籍や中国の出身省などで異なっており、赤色は最多の吉林省、緑色はフィリピンといった具合だ。

受け入れ団体の一つ、川上村林業振興事業協同組合の鷹野憲一郎さんは
「住民から苦情がきたときに指導しやすいので、私用で外出する際もかぶってもらっている。

研修手当は月額8万5千円。時給換算すると530円ほどで、最低賃金の全国平均(20年)の703円にさえ届かない。
農家が「安い労働力」として使っているとも指摘されるが、受け入れ団体の一つ、川上村農林業振興事業協同組合の鷹野憲一郎専務理事(58)は
「農家は手当以外に渡航費や手数料、保険料、宿舎の光熱費、コメ代まで負担し7カ月で100万円になる。
日本人なら繁忙期の4カ月だけ雇えばいいからトータルコストは変わらない。
目的はあくまで労働力の確保であって安い人件費ではない」と話す。

http://www.bochao.jp/article/13512017.html