核保有の正当性に対する客観的評価 朝鮮中央通信社論評 2015年10月02日
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【平壌10月2日発朝鮮中央通信】最近、英国誌「ウイーク」が「北朝鮮が核兵器を保有したということ自体が、
米国が北朝鮮を攻撃できないようにする盾の役割を果たしている」とし、悲惨な境遇に陥った中東諸国の
実態を見る時、結局、朝鮮の核選択は正しいことであると主張した。

 同誌は、「9・11事件以降、米国はイラク、アフガニスタン、リビア、イエメン、ソマリアなどの国を攻撃したが、
北朝鮮だけは核兵器を保有しているため攻撃できずにいる」と明らかにした。

 これは、米国の恒常的な核脅威と軍事的侵略脅威のため生じたわが共和国の核保有の正当性に対する
客観的評価だと言わざるを得ない。

 周知のように、これまでの70年間、世界的規模の冷戦が行われ、複数の地域で大小の戦争が多く起こったが、
核兵器保有国だけは例外であった。

 過去、不公正な国際政治構図を盗用して米国をはじめとする核列強は非核国に対して無差別な内政干渉と
専横を強行した。

 自衛的国防力を強化し、核抑止力を築こうとする国を軍事的圧力と経済制裁で威嚇、恐喝する一方、経済援助と
関係回復をうんぬんして懐柔欺まんした。

 イラク戦争の開始前も米国は、同国の武装力において基本を成していたミサイルをはじめ軍事装備と施設を
イラク人自身が破壊するようにした後、戦争を挑発して一気に併呑した。

 大国に期待をかけ、大国の圧力と懐柔に屈して数十年間推し進めていた核計画を捨て、既存の戦争抑止力さえ
放棄して結局、侵略のいけにえになってしまったリビアなどの国々の悲劇的事態は実に深刻な教訓を与えている。

 バルカン半島と中東地域の一部の国々が米国をはじめ西側勢力の内政干渉と侵略の対象となったのは、
国防力の強化をおろそかにしたからである。

 自力が強くなければ国の自主権と民族の尊厳を守り抜くことができず、人民の幸福と繁栄も成し遂げられない。