2016年8月19日
(新聞と9条:321)中曽根政権まで:14
http://www.asahi.com/articles/DA3S12519629.html
 1972年7月5日と決まった自民党総裁選に、福田赳夫、田中角栄、大平正芳、三木武夫の4人が立候補を表明した。…

 各紙に4候補の政策が紹介された。20日に刊行した著書「日本列島改造論」で語られる田中だが、23日に発表した政権構想は
冒頭に「決断と実行の政治」を掲げ、続く「外交・防衛」の項で「憲法第九条を対外政策の根幹にする。……非核三原則をつらぬく。
将来とも自衛隊の徴兵制や海外派兵は行わない」と明言していた。
 外交政策を、福田は「安保条約を軸とする日米の友好関係を堅持」、大平は「平和希求国家としての役割と責任を果す」、三木は
「アジア、太平洋地域の安定と安全に寄与」とした(27日付朝日新聞)。4人では田中が憲法第9条を最も多く語った。
 後に朝日新聞政治部で田中を担当した早野透(71)が「改憲か護憲か」と問うと、田中は「キミね、憲法なんて100年変えなくて
いいんだよ」と答えていたという。
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