十数年ぶりぐらいに、映画の「セブン」を観ました。


昔観たときは十代だったこともあり衝撃的なラストにショックを受けた思い出があります。
今回2回目を観たことで解釈について疑問が発生しましたので、ご意見をお聞かせください。


疑問点とは、奥さんのトレイシーは死んでいないのではないか、ということです。



理由(1) 罪のない奥さん(とお腹の子ども)が殺されてしまうと、犯人の動機と作品のコンセプトが破綻する


この作品は、キリスト教の「七つの大罪」をモチーフにした連続猟奇殺人事件です。
犯人は妄想に取りつかれ、被害者達を七つの大罪になぞらえた理由で殺害して殺人の動機を正当化し、崇高な目的があったかのように振舞います。


ここでもし「七つの大罪に該当しなくても場当たり的に殺人を犯す」ようなことがあれば、自分の犯行の「大義」や「純粋性」が損なわれてしまいます。
また作品のコンセプトも破綻してしまいます。