最近思うが洋画というもの自体が過大に評価されてる気がするよ
まあ確かに文句なしに面白い傑作もあるがその一方ネームバリュー先行で
実際に観てみるとあんまり……というパターンもちらほら

気取ってアメリカン・ニューシネマなんかも観てみたけれど心から世界観に
入りこめるものは案外少ない

多分ねニューシネマってのはアメリカ人がアメリカ人のために作ってた映画だからこそ
価値があると思うのよ
テレビでAロメロ特集が組まれたときにゾンビのメイク担当だった人が自らのベトナム戦争
体験と重ね合わせて真夜中のカーボーイを観て涙が止まらなかったと言ってたが
ニューシネマって本来こういう人達が観て初めて心から良さがわかるもんなんだよ

でも昔の日本人って映画関係者含めて敗戦由来の欧米コンプがひどいから
とにかく日本をけなしてアメリカを称える、古い洋画をやたら傑作だと称するのもそこにある
淀川長治とか水野晴郎なんてまさにそういう口だよね

最近シェーン、市民ケーン、七人の侍を観て俺が一番気に入ったのは七人の侍だった
やはり日本人には日本の映画のほうがあっている
シェーンはまだいいとして市民ケーンが未だに日本の映画界においてもベスト扱いされてるのは
おかしいよ