1970年代に香港アクション映画界を席巻したカンフー時代劇でしたが'81年に超ヒットした『悪漢探偵』が現代アクションだった事で徐々に下火になっていきます。
1990年、ツイ・ハークが仕掛けた『スウォーズマン 剣士列伝』『ワンス・アポン・ア・タイム・インーチャイナ』のヒットで突如香港映画界は新たな時代劇ブームとなります。
ワンス〜の主人公はかつての時代劇ブームのヒーローの一人、実在の英雄・黄飛鴻。
ワンス〜のシリーズ化と他製作者も黄飛鴻映画をこぞって制作した為、映画界は黄飛鴻だらけに…。
かつて『ドランクモンキー酔拳』で黄飛鴻を演じ時代劇にコメディー要素を入れてスターとなったジャッキー・チェンは「黄飛鴻がスーパーマンみたいに空を飛ぶ様な映画ばかり」と粗製濫造を危惧します。
そして『ヤングマスター師弟出馬』を最後にカンフー卒業宣言していた筈のジャッキーは「もっと凄いカンフー時代劇を!」と16年ぶりに黄飛鴻役を再演、『ドランクモンキー酔拳』の続編を製作する事を宣言するのでした…。