この映画で描かれてる事は実際の海兵隊の訓練のやり方。
1人ダメな奴を選び、そいつを徹底的に貶し、虐める事で他の隊員を鼓舞し、
同時に規律を教え込む。
ベトナム戦争さなかに海兵隊であった虐待殺人をすっぱ抜いたジャーナリストが
ピュリツアー賞を受賞している。
それによると志願してきたちょっと頭の弱い、しかし愛国心の強い訓練生を
教官は日常的に罵倒し、過酷な訓練を彼に与えた。
リングに上げ、パドルを持って殴り合わせる訓練では彼一人に
何人もの訓練生を次々に上げ、彼を休ませることなく打ちのめさせた。
こんな事があった後に彼は死亡する。
その直前に彼は両親に宛てて手紙を書いていた。
「訓練は厳しいです。でも僕の様な男でも海兵隊で鍛えられて、やがて国の為に役に立つ
事が出来るように頑張ります」と。
事件後に聴取された教官の一人はこう言った。
「彼はいつも訓練から逃げようとする臆病で卑怯な男だった」と。