【ペキンパー】ワイルドバンチ【最高傑作】
パイク・ビショップ (ウィリアム・ホールデン) ダッチ・エングストローム (アーネスト・ボーグナイン)
デケ・ソーントン (ロバート・ライアン) フレディ・サイクス (エドモンド・オブライエン)
ライル・ゴーチ (ウォーレン・オーツ) テクター・ゴーチ (ベン・ジョンソン)
エンジェル (ジェイミー・サンチェス) マパッチ将軍 (エミリオ・フェルナンデス)
コファー (ストローザー・マーティン) パット・ハリガン (アルバート・デッカー)
クレージー・リー (ボー・ホプキンス) プロデューサーとの衝突でハリウッドを干されていたサム・ペキンパーが、4年ぶりに監督として参加した作品である。ウォロン・グリーンとロイ・N・シックナーが考案した原案を、グリーンとペキンパーが映画の脚本に仕立て上げた。
ペキンパーは本作品でスローモーション撮影と当時のカラー映画最多の3600カットを駆使し、アクション映画における暴力描写に新境地を切り開いた。
特に6台のマルチカメラを用いて11日間ぶっ通しで撮影されたというラストの壮絶な大銃撃戦は、
「デス・バレエ」(死のバレエ)、「ボリスティック・バレティックス」(弾道バレエ)などと呼ばれ、
後続の映画製作者たちに多大な影響を及ぼした。
1969年度のアカデミー賞で作曲賞と脚本賞にノミネートされたが、受賞には至らなかった。
1998年にアメリカ映画協会が選んだ映画ベスト100中第80位、2007年に更新されたリストではベスト100中第79位にランクインした。
1999年にはアメリカ国立フィルム登録簿に登録された。 1913年、テキサス州国境の町サン・ラファエル。
パイク・ビショップ率いる強盗団の“ワイルドバンチ”は、騎兵隊を装い鉄道事務所の銀貨強奪を図る。
しかし牢獄からの釈放を条件に鉄道会社に雇われた嘗ての旧友デケ・ソーントンに指揮された賞金稼ぎたちに待ち伏せされ、銀貨強奪には失敗し、パイクたちはメキシコへ逃走する。
賞金稼ぎたちとの銃撃戦で生き残ったのは、パイクの他にダッチ・エングストローム、ライルとテクターのゴーチ兄弟、エンジェルの4人だけだった。
国境を越えてエンジェルの故郷の村に着いたパイクたちは、村が政府軍のマパッチ将軍に脅かされている事を知る。
更にエンジェルは、恋人テレサがマパッチに連れて行かれた事を知って嘆く。
ソーントンと賞金稼ぎたちの執拗な追跡をうけて、逃げる場所のなくなったパイクたち一団は、マパッチ将軍のメキシコ政府軍が本拠地とするアグア・ベルデに逃げ込む。
そこでエンジェルは、テレサがマパッチの膝の上に乗っているのを見て逆上し、彼女を射殺してしまう。
エンジェルは暗殺を企てたとして政府軍に捕らえられるが、マパッチを狙ったのではないと分かりすぐに釈放される。
エンジェルを引き取ったパイクは、1万ドルの報酬でアメリカの軍用列車から武器を奪うようマパッチから依頼される。 列車強盗を成功させ、約束通り武器を政府軍に引き渡そうとするパイクたち。
マパッチ将軍の裏切りを予測していたパイクは、武器を小分けにすることで身の安全を図る。
マパッチは渋々報酬を支払ったが、ダッチとエンジェルが交渉に向かった時に問題が起きる。
マパッチを憎むエンジェルが武器の一部を反政府ゲリラに渡した事が政府軍に漏れていたのだ。
それを知ったマパッチは、エンジェルを捕まえ残酷なリンチを始める。
仲間を見捨てる事が出来なかったパイクは、エンジェルを助ける為、たった4人で数百人のマパッチ軍に乗り込んでいく。
2010/03/13(土)〜2010/03/19(金) TOHO シネマズ ファボーレ富山 富山
2010/03/27(土)〜2010/04/02(金) T・ジョイ新潟万代 新潟
2010/04/10(土)〜2010/04/16(金) TOHO シネマズ 秋田 秋田
2010/04/24(土)〜2010/04/30(金) 札幌シネマフロンティア 札幌
2010/05/08(土)〜2010/05/14(金) MOVIX 利府 宮城
2010/05/22(土)〜2010/05/28(金) TOHO シネマズ 宇都宮 栃木
2010/06/05(土)〜2010/06/11(金) MOVIX さいたま 埼玉
2010/06/19(土)〜2010/06/25(金) TOHO シネマズ 市川コルトンプラザ 千葉
2010/07/03(土)〜2010/07/09(金) TOHO シネマズ 六本木ヒルズ 東京
2010/07/17(土)〜2010/07/23(金) TOHO シネマズ 府中 東京
2010/07/31(土)〜2010/08/06(金) TOHO シネマズ ららぽーと横浜 神奈川
2010/08/14(土)〜2010/08/20(金) TOHO シネマズ 海老名 神奈川
2010/08/28(土)〜2010/09/03(金) TOHO シネマズ 浜松 静岡
2010/09/11(土)〜2010/09/17(金) TOHO シネマズ 名古屋ベイシティ 愛知
2010/09/25(土)〜2010/10/01(金) TOHO シネマズ 二条 京都
2010/10/09(土)〜2010/10/15(金) TOHO シネマズ なんば 大阪
2010/10/23(土)〜2010/10/29(金) TOHO シネマズ 西宮OS 兵庫
2010/11/06(土)〜2010/11/12(金) TOHO シネマズ 岡南 岡山
2010/11/20(土)〜2010/11/26(金) 広島バルト11 広島
2010/12/04(土)〜2010/12/10(金) シネマサンシャイン衣山 愛媛
2010/12/18(土)〜2010/12/24(金) TOHO シネマズ 高知 高知
2011/01/01(土)〜2011/01/07(金) TOHO シネマズ 与次郎 鹿児島
2011/01/15(土)〜2011/01/21(金) TOHO シネマズ 光の森 熊本
小奇麗なシネコンで観るタイプの映画でも無いような・・・、ま、行くけど(^^) 観たけど途中で寝てしまった。
最後の戦闘場面も平凡だし、どこが傑作なんだ 最初に見たのが増田貴光(後に詐欺で逮捕)が解説をやっていた土曜洋画劇場。
MGCが出してたモデルガン・ウインチェスターM1897ショットガンのキットモデル(組立前なので半額だった)も買った。
その後東京の大学に進学して「ぴあ」とかで名画座も良くチェックしていたがなかなか上映されず、
1年後に浅草の東京クラブで3本立ての1本としてかかってるのを発見して初めて劇場で鑑賞。
(同時上映はレイ・ハリーハウゼンのコマ撮り特撮映画「シンドバッド7回目の航海」と科学ドキュメンタリー映画
「大自然の闘争 驚異の昆虫世界」という対象観客層が良く分からない組み合わせ)
生まれて初めて買ったビデオソフトもこれ。練馬の輸入ビデオ専門店で2万3千円もした。
最近、『大自然の闘争/驚異の昆虫世界』はペキンパー好きの町山智浩のポッドキャストで
ワイルドバンチの脚本のウォロン・グリーン監督だということを知った。
そういえばオープニングは蠍と蟻の抗争が大写しのシーンだもんなあ。
町山智浩「『大自然の闘争』は昆虫ワイルドバンチ!」
ttp://www.enterjam.com/podcast/tokuden/tokuden088.mp3 見どころは最初と最後の戦闘シーンだけ。途中すごく眠くなる。
丁度真ん中にも凄い見せ場がありますが。
ワイルド・バンチ一味がやるときゃやるぜの手際のよさを見せつける。
寝てたろう? おまけの完全版サントラCD欲しさに
ありえない値段の輸入LD-BOXを買ったっけなぁ >>8
当時の浅草の名画座ってとんでもない組合せでやってくれますよね。
まぁおかげで拾い物なんかもあったりするわけですが。
朝一の回は途中から上映したりしてたなぁw
ワイルドバンチは池袋文芸座で、配給の契約が切れるので廃棄処分になる映画ばかり集めた
(つまりもうしばらく見ることが出来ない)ジャンク・フィルム大会でみました。
同時上映の「リオ・ブラボー」目当てだったのですが、「ワイルド・バンチ」には燃えた泣いたw
数年後、ワイルドバンチへのオマージュ作品という触込みで上映されたウォルター・ヒルの
映画(ボーダーって言ったかな?)を観に行ったけど、これには別の意味で泣けました。 >>12
「ダブルボーダー」だね。脚本がガンマニアで黒澤オタクのジョン・ミリアス。
ジョン・ミリアスは初監督作品「デリンジャー」がいちばん良かったね。
ウォーレン・オーツとベン・ジョンソン(ライル兄弟)がデリンジャーと敵役パービスという
明らかにワイルドバンチを意識した配役。
それぞれのギャングが追いつめられて死んでいくシーンとか情感たっぷりで最近同じ題材をあつかった
「パブリックエネミーズ」など足元にも及ばない傑作。
ウォルター・ヒルは代表作が「48時間」とか「ストリートオブファイヤー」があるけどペキンパー好きには
「ロング・ライダーズ」が最高。
クライマックスの銃撃戦でのスローモーションの多用とか、一枚ガラスに馬ごと飛び込んで破片が飛散る美しいシーンも
印象的だった。
「ダブルボーダー」は期待したんだけど両方の良いところが打ち消しあったような感じで不完全燃焼で残念な出来だったなあ。
あぁジョン・ミリアス脚本でしたか。なるほど、さもありなんですね。
「デリンジャー」はDVD化を切望している一本です。
なんでもポルノ映画会社が製作したとか聞いていますが、そこらあたりが障害になってるのかなぁ・・・?
B・ジョンソンは静と動を兼ね合わせて、とにかく最高でした。
W・オーツの風貌がデリンジャー(ホンモノ)にそっくりなのには笑ったww
H・D・スタントンもよかったなぁ。
「ロング・ライダース」は学生時代になんの予備知識もなしに観ましたが、いろんな場面で
「ワイルドバンチ」を思い起こさせてくれました。
今でも時おり観ているお気に入りの作品です。
それにしてもウォルター・ヒル、ペキンパーの後継者なんて言われていた時期もあったけど・・・・
「トレスパス」のような小品でもいいから作ってほしいものです。
なんにせよ昨今はペキンパーやミリアス、ヒルみたいな男中心のアクション映画は受けない時代だからね。
戦争映画でさえ恋愛要素を入れないとヒットしないという、まあそういう時代・・・
同じガンマニアでオタクでもジェームズ・キャメロンみたいに一貫して「戦う女」を描いているとあれだけ成功してるわけだが。
「トレスパス」はカムコーダの映像を旨く使ったという点で「ブレアウイッチプロジェクト」「クローバーフィールド」「REC」や
なんかの先駆的作品としてもっと評価されてもいいような気もするんだが この映画のアクションシーンも今見ると大して迫力を感じない。
同じスローモーション使ったジョン・ウーの映画のほうがずっと迫力ある。 甘いな。
スローモーションの美学なら「600万ドルの男」を見なきゃ話にならん。
なんつっても音声までスローになる。 ジョン・ウーと比べられるとは災難だな
>>17はハト飼ってるだろ ただのアクションシーンではなく、死に(詩)を感じる。
撃たれた瞬間よりも、倒れゆく男達のスローモーションが美しい…
逆回転で再生すると、死にかけた男達がスローモーションで美しく起き上がってくる。
爆笑。 >>13
ヒルはブラボー小隊・恐怖の脱出のがペキンパー好きには良くないかな?
戦争のはらわたの方が好きって人には間違いなくこっちだと思うけど
>>17
ウーもロドリゲスもスローモーションの使い方が下品
つうか「ほらカッコいいだろ?」って感じでイヤ。
ジョニー・トーのエグザイルがワイルドバンチのフォロワー
としては一番完成度の高い作品だと思う
ttp://cinema.liquida.it/sam-peckinpah/
ウィルペニーとかこの作品とかニューシネマ時の西部劇って
人生の黄昏時の中年男たち描いた傑作多いね
>>24
ニューシネマの時代に作られてるニューシネマじゃない西部劇,ね 今の時代、こういう男くさいのははやんないだろうね。
草食男子がもてる時代だかんな。 ロバート・ライアン、渋い!
これでファンになった。
あと、マパッチに向かう出陣?で
流れたメキシコの歌。
輸入版サントラには収録されてなかったのが残念。 ミリアスが脚本書いたリメイクでは(そこを明示しろよ東宝東和)、ソーントンとマパッチが昔馴染みで、ワイルドバンチ一味が脇役扱いだったな。
どの映画か判るよね? ミリアス脚本というと「ダブルボーダー」(1987)?
町山智浩の「映画の見方がわかる本」を読むとミリアスは現代人が文明を離れ未開人の王となって独立国を作り君臨する
「白人酋長」というキャラクターに深い思い入れがあるらしい。
「地獄の黙示録」や「戦場」とかはその典型。
たいてい主人公は酋長を探索発見し、こちら側に連れ戻せない場合殺害する使命を持っていてストーリーもその線ですすむ。
自分はパワーズ・ブース演ずる麻薬王と主人公の関係もそっちのほうだと思ったのだが
パワーズ・ブースってハゲちゃったのが残念。
ガイアナ人民寺院の惨劇のジム・ジョーンズ役は神懸かってたw 俺は「ワイルドバンチ」で異様に印象に残っているのは、マバッチ将軍の村での
カーニバルの場面。なんかブリューゲルの絵が蠢いてるかのような奇怪さを感じた。
マバッチ将軍のキャラクターも面白かった。残虐無比の悪党だが子供に優しかったり。
ペキンパーの映画は子供が印象的に使われてるな。 >>35
なるほど、子供ね!
子供と言えばパイク。あれは衝撃だった。 パイクとダッチってホモの設定だよね。
特にダッチは女は抱かないし、パイクが死んだとき泣き喚いていたし…
ボーグナインは、しかし良い役者だ。 エンジェルを見捨てざるを得ないときの微妙な表情が巧かったな
ダッチが片思いしてるだけでパイクにホモ的感情は無いだろ。 >>8
俺がこの映画を始めてみたのは、今は亡き新宿ローヤルだったな
場内はオッサンばかりで、休憩も予告もなしで一日中ぶっ通しでフィルムが回ってた アルタの裏だっけ?
あそこはアクションものが多かったね >>42
そちらよりはずっと紀伊国屋書店よりで、今丸井が建ってるところにあった。
あそこではよく映画を見たんだよなあ・・・、「冒険者たち」とか、「戦争の犬たち」とか。
値段安かったし、一本立てで気軽に見れたからね。
一番いい思い出は「ロサンゼルス」を見てたときに、クライマックスのシーンで便意をもよおし、
急いでトイレに駆け込んだはいいが、用を足して場内に戻ると、本編が終了してたという・・・w
orz 文芸座で見たとき映写順が一巻まるまるテレコになってて
ものすごく混乱したのを思い出す そういう体験はなかなかできない
ある意味、貴重かも 戦いの前に女を抱いたとき
兄弟は3Pしたの?
しかし、なんで金をマトモに払わなかったの? >>43
ウンコはいつでも出せるが、上映は決まった時間にしか無いのだよ。 >>46
>しかし、なんで金をマトモに払わなかったの?
社会常識など弁えない低劣で下劣で下品で時代遅れで愚かな負け犬のクズの犯罪者だからです。
しかし、そんな奴らがたった一人の仲間のために・・・・・
コルト自動拳銃。スライドアクション式連発ショットガン。モーゼルボルトアクション。ブローニング機関銃。
当時の最新式銃が勢揃いで火を吹くラストシーン。
コトバはいらない、ただ見るのみ。 TOHO名古屋ベイシティは明日から午前十時の映画祭でやりますね 当時ラジオの番組で渋谷東急の券が毎週のように当たり、良く見に行っていた。
「ウェストサイド物語」もそうだが「ワイルドバンチ」も70ミリの大画面だった
気がするけど7台のカメラでラストを撮影したとすると、70ミリカメラでなく
35ミリカメラを使っていたのかな。70ミリカメラは数が少なく、「ベン・ハー」
でさえ3台しか使ってないからな。それとも70ミリ時代が終わりを告げる時代だったから
レンタルカメラがいっぱいあって好きなだけ借りられたのだろうか。
今はIMAXはあるけど70ミリやシネラマ劇場が無くなっているしな。スクリーンの
小さいシネコンだらけ。オレは映画の全盛期と一緒に歩んでこられてうれしいよ。
映画の国、米国ではシネラマ劇場は個人で守っていたりして健在のようだ。
「ワイルドバンチ」を大画面で見る経験のなかった人は気の毒だと思う。スクリーンの
大きさと感動の大きさは正比例すると思うので。
15インチのTVで「ドラクエ3」をやっていたが途中で29インチTVを買ったので
そちらで「ドラクエ3」を始めたら・・・15インチでやっていたのはなんだったの?と
思ったくらい感動や現実感が大きくなっていた。
渋谷文化会館が再建中だが、もし内部に70ミリ館ができていたら「ベン・ハー」
「ウェストサイド物語」「ワイルドバンチ」「偉大な生涯の物語」をリクエストしたい。 ワイルドバンチは何度観てもつまらない。
ワイルドバンチ、ペキンパー共に過大評価。 >>48
でも、パイクの女のほうが
兄弟たちのより若いし可愛いよね。
あの兄弟たちなら、可愛いほうを選びそうだけど
なんでブスなほうを選んだんだろ。
もしかしたら、ダッチもパイクと一緒にプレイして
さっさと終わってしまい表で独りだったのか? >なんでブスなほうを選んだんだろ。
そこにペキンパーの”情”の視線を感じる。
バカ兄弟が明日は死ぬと半ば思いつつ選んだ娼婦がブス、しかも金をケチる。
どうしようもなく人間臭い。
そんなバカをペキンパーは決して裁こうとしない。
おそらくイーストウッドならこのバカ兄弟を撃ち殺してから死地に赴くでしょう。 そもそも兄弟は買春代を値切ったの?
あとから「〜の約束なのに」とふっかけるなんていかにもビッチのやりそうなことじゃないか。
そういうことへの対応は心得ている兄弟。
そんな“日常茶飯事”のあとの「Why not?」。
どっちでもいいがたまらなくかっこいい。 ベン・ジョンソン「Come on get you bastard!」とウォーレン・オーツの
「ア〜アイア〜アイエイィイアァ〜」。どっちが好き? 昨日観て来たが、面白かったよ。戦闘シーンの演出は凄まじいね。
ただ眠くなる。 最期はガトリング銃を握り締めたまま死んだパイク。
死に顔を見せないカメラワークが秀逸。まるで彫像の様にも見える。
漢の死に様、ここに極まれリ!濡れたわ‥‥ ホールデンは孤独死したから晩年は不遇みたいに言われるけど、これは代表作といっていいし
死ぬ前にネットワークにも出演してるから役者としては充実していたよね。 エドモンド・オブライエンがホールデンと3つ、ボーグナインとは2つしか
歳が離れていないのを後で知って驚いた。
ひさしぶりに見直したが、やはり示唆に富んだ名作だと思う
ハイスケールのお話をよどみなくガンガン進めていくペキンパーの演出家としての
豪腕ぶりが単純にスゴい!あとペキンパーのカメラアイのスゴさね 構図に狂いが
まったくない。以前からペキンパーにビジュアリストとしての評価があまりないのが
不思議だった。絵画の歴史がないアメリカで絵画的画面構成のできる数少ない画家に
なっても十分成功した映画監督だと思うんだが
あとペキンパーは子供をうまく使う。パンチョビラ勢の攻撃をからくも切り抜けた
マバッチ将軍のところにこども通信兵が走ってきてそれをマバッチが敬礼して迎える
ところがあるが、そのあとマバッチとこども兵士が線路そいを並んで歩くところに
感心した。こども兵士はマバッチの歩きかたやしぐさをまねするのね。ここだけ見ても
ペキンパーが単なるバイオレンス映画の監督でないのがはっきりわかる
最後の「死の行進」けっこうな距離を歩いたはずだがパイクのウィリアム・ホール
デンは最後まで姿勢がくずれない。ウォーレン・オーツはやや姿勢がくずれていた。
気を悪くする人もいるかもしれんがこのへんにスターを張ったひととそこまでいき
つけなかったひとの差がでてた気がする。
うん、気を悪くした
スターとバイブレイヤーを同列に語るあなたに 気なんて1mmも悪くなりませんが、実際にあの距離をてくてく歩かせたんですか? オーツのあの時の役柄だと、背筋伸ばして颯爽としてる方がむしろ不自然でしょ 映画館で今見てきた 面白かった
おれが目に付いたのはマバッチ将軍だな 自動車に乗っての威厳あふれる
初登場シーン 死んだ愛人の葬列に軍服を着替えながら「とっとと消えちまえ!」
と罵声をあびせる思いやりのなさ なのに子供たちには優しかったり 後半のパーティ
の場面でみせる寂寥感 完全無欠の大悪党だ 「じゃあなアメ公」の名ゼリフも
すばらしい 演じたエミリオ・フェルナンデスはメキシコ映画界の大監督だが(アルバム・
イン・モンタージュでハンドカメラを回している場面があった)マバッチのあのキャラ
クターはのちの「チャイナタウン」のおなじく大監督ジョン・ヒューストンが演じた大悪人
ノア・クロスにも影響を与えているかもしれん。
影響というとフランスのアニメ「ファンタスティック・プラネット」冒頭の巨人ドラークの
こどもたちが人間の母子の母親を遊びで殺す場面はやはり「ワイルドバンチ」の
有名すぎるオープニングが元ネタだろう 今回大画面であの場面をみたがおぞましかった
>13
ロング・ライダーズは俺も好きな一本だがずっとペキンパーだとおもってた。
ウォルター・ヒルだったとは・・。まあウォルター・ヒルも好きだけどな。
でも作品によって雰囲気違いすぎのような気もするな。
ところでスレチで申し訳ないんだが、ロング・ライダーズ、明日に向かって撃て、
ヤング・ガン等はなんていうジャンルになるのかな? 「明日に向かって撃て」はニューシネマウェスタン。
このジャンルには「小さな巨人」「ソルジャー・ブルー」などが有名
「ワイルドバンチ」は西部劇に引導を渡した「最後の西部劇」
「ロング・ライダーズ」「ヤングガン」は1980年代にハリウッドであった西部劇復興ブームの時の作品。
他には「シルバラード」「ダンスウィズウルブス」「ペイルライダー」「マーベリック」「天国の門」などが作られた。
>71
丁寧な回答有難う。
どうも俺の質問の仕方が悪かったようだ。俺が知りたかったのは、南北戦争以降
19世紀の残りの期間、馬に乗って銀行強盗や列車強盗を繰り返した奴らのこと
だったんだが・・
いずれにしてもスレチですまん >>72
ワイルド・バンチはその連中の中でも最後まで残ったやつらを描いた映画だからあながちスレ違いでもないんじゃないか。
明日に向って撃て!の二人が結成したもう一つの強盗団の名前がワイルド・バンチだし。 てゆーか、ワイルドバンチの頭領だったブッチ・キャシディ亡き後の
残党の物語が「ワイルドバンチ」だろ。 ワイルドバンチが名作なのは認めるが、ペキンパーの最高傑作は戦場のはらわただと何度言ったら・・・ 戦場じゃなく戦争だね。
まぁ僕は砂漠の流れ者とワイルドバンチが好きだなぁ 時勢に追いつかず、追いつけず追いつくつもりもない野郎ども。 >>72
日本じゃ昔から「ガンマン」という呼称があるけど意味が広すぎるか
米国でいうGunslinger またはGun Fighter >>80
ヤングガンなんかは「若きガンマン」という意味だね。
でもそれなら南北戦争前の人間には当てはまらないし、犯罪者を指すわけでもないんじゃない? ジャンル名はともかくこの後の車を使った時代(デリンジャーやボニー&クライド)
を含めて次から次へとこのテの作品が出てくるってことは、アメリカ人はこういう
やつらがすきなんだな。実在の犯罪者でかなりの数の人殺してるのに。 2ちゃんねらーの嫌いな学校の先生が書いたものだが、面白い考察がある。
まあ日本人でこういうジャンルが好きなら誰でもこのぐらいのことは考えるだろうが。
ttp://www2.ttcn.ne.jp/~tot23/page049.html 男の中の男と言われると即座に筒井康隆の短編を思い浮かべる俺がいる。 ジェイムズ・ギャングはジョー・ウォルシュがいた
アメリカン・ハードロック・トリオで、
映画「ウエスタンロック・ザカライヤ」に出てる。
ちなみにジョーの後任ギタリストはトミー・ボーリン。 >>82
アメリカ人はこういうやつらがすきなんだな。実在の犯罪者でかなりの数の人殺してるのに。
日本人は嫌いだとでも?
「仁義なき戦い」シリーズの登場人物を始めとする実録ヤクザ映画のモデルとなった連中など、
褒められるような事をしたやつなど一人もいない。 今日観て来た。何かものすごく男臭いというか汗臭い映画だった。画面から
血と汗のにおいが漂ってくるようだった。
実は先週13人の刺客も観たんだが2週にわたり500人以上の惨殺シーンを見せて
もらいなんかゲップがでそうだ。
>85
男たちの描いた絵は傑作だな
豊悦主演の映画もよかった
筒井は北京パーを絶賛しているはずだ >>85で書いたのは「笑うな!」に所収されてる「産気」という短編で、
会社員の男が妊娠してしまい、お腹の子供が男の子だと知ると
「これこそ、男の中の男でございます」で幕。
スレチすまん、皆の衆。
大友克洋の初期作品「気分はもう戦争」の義勇兵3人組(元日本の右翼・左翼+元アメリカ兵)が
ソ連軍に襲撃をかけるシーンにペキンパーの影響を感じる。
大友克洋のアシスタント出身の高寺彰彦「サルタン防衛隊」のほうはワイルドバンチそのものだけどな
ttp://www.amazon.co.jp/%E3%82%B5%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%B3%E9%98%B2%E8%A1%9B%E9%9A%8A-KC%E3%83%87%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-%E9%AB%98%E5%AF%BA-%E5%BD%B0%E5%BD%A6/dp/4063721728/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1288169285&sr=8-1 >>91
たまたま2冊とも持ってる。
サルタンは三島由紀夫をモデルにしたと思われるキャラが出てくるな。 三島由紀夫から「仁義か。そんなもん俺にはねえ。俺はただのケチな人殺しなんだ」につながる例は
あんまりないよね。
本人は聖セバスチャンほどではなくとも好きだったのに。
なんかイメージが一人歩きしてる感があるな。 影響っていうか、川本三郎さんと石上三登志さん、双葉十三郎さん、増淵健さん、当時の蓮實重彦、あと山田(宏一)さん。
彼らはすごかったんですよ。(サム・)ペキンパーって監督が出てきたときに、残酷な西部劇で、血みどろで、女の人をメチャクチャに扱うし−アメリカでも日本でも
評論家のほとんどにボロカスに叩かれた。
でもさっきのメンバーだけは「スゴイ!」って褒めてた。ペキンパーって今、巨匠でしょ。
過激だったり、それまでの枠組みから外れた映画が出てきたときに、それを褒められなくて怯えて逃げる人や、批判する人って絶対その後で失敗するんですよ。
(自分で下していたはずの)評価が絶対変わるから。そういうときにいち早く「スゴイ!」って言った人を僕は、その後もずっと信用する。このメンバーはペキンパーもそうだし、
スピルバーグが出てきたときも「続・激突カージャック」(73年米)って大コケした映画なんですけど、彼らはメチャメチャ褒めてる。そういうことができなくて評価が高まってから褒める人は絶対に信用できないし、
過激な表現とか異常なものが出てきたときにそれに対して拒否反応を示すのは評論家としては全くダメ。
町山智浩インタビュー その2 より
http://www.news-link.net/hiho/index2.html
ストレートヘアーの将軍の愛人って有名な人か何か?
凄く美人で目奪われてたんだけど名前もよく分からなかった… 一番新しい『アラモ』に出てくるメキシコの将軍がエミリオ・フェルナンデスに似てるな