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ディアハンター3
0036無名画座@リバイバル上映中
垢版 |
2009/07/24(金) 12:51:57ID:eX5uOKWS
>>33
>マイノリティを描こうという意識はなかったんじゃないかと思います。
どうなんだろう? 主人公らはロシア系という設定だったよね?
冷戦構造時代のアメリカでロシア系住民がどれ程の立場にいたのかまでは把握しきれないけど、
今の時代でいう中東系市民の扱いを考えると少しは手がかりになるんじゃないかな。
太平洋戦争の時も敵国扱いを受けていた日系人が積極的に兵士になったのは、国内で認められたい、
決して敵国人なんかじゃないという意思表明をしたいという意味もあったみたいだし、それを
ロシア系住民の若者に置き換えると案外すんなり理解できるんだよね。確かベトナムに行く前に
「どうして戦争なんかにいくの?」と問われたシーンがあったと記憶しているんだけど、
それってそういったマイノリティの心情を伝えたかったんだと思う。

>侵略戦争というよりも代理戦争と言っておいた方が無難だと思いますが、
まあ、そうだね。ただ、ベトナム戦争の場合、支援していた南ベトナム政府では持ちこたえられず、
大がかりな米軍の介入があったから厄介なんだよね。現地の人々からすればアメリカの介入も
共産国の介入も一種の侵略行為だと思うんだ。ただ、民族自決や国家主権といった建前のため、
直接的に介入しにくかっただけで。にもかかわらず、アメリカはドミノ理論を盾にして直接介入した。

>もともとチミノには戦争および戦場をまともに描く気が全くなかったんだと思います。
それは同意するよ。戦争を主眼にした映画ではないのだから、チミノがその場面に拘る理由はない。
ただ、テーマの中では描かざるを得ない一部として戦争や戦場があるという位置づけだよね。

>あまりにも都合が良すぎますw
まあ、そうなんだけどね。三人を殺してしまっては関係性が描けないからね。よく解釈すれば
偶然にたまたま三人だけが生き残った。と解釈するしかないね。

>タカ派だの右翼だのが喜ぶ要素は一つもありませんでした。
これはその通りだと思う。
0037無名画座@リバイバル上映中
垢版 |
2009/07/24(金) 13:11:12ID:eyDED/PK
>>33
マイノリティを描くことは、かなり重要なポイントだったと思います。
もちろん「鹿狩りをする若者」なんて括りではなく「ロシア系移民」ということで。
彼らがいるのは田舎町の小さなロシア移民コミュニティで、移民ならではの結婚式をしてロシア民謡を楽しみます。
自分が住んでいる国と自分のルーツの国がアジアで起こした代理戦争に、アメリカ人として出征しなければならなかった立場。
それが最後にロシア民謡ではなく「アメリカに祝福あれ」と歌わなければならなかったシーンの深みを増していると思うのです。

タカ派や右翼が喜ぶ要素は一つもありませんと書かれていますが、それはどうでしょう。
実際にこの映画はタカ派や右翼に喜ばれ絶賛されました。
戦争終結後、リバラルを中心に「参戦するべきではなかった。我々は加害者だった。戦争を反省しよう」という風潮が巻き起こっていました。
そんな時に公開され、右翼の「参戦した我々だって被害者なんだ。ベトナム人が悪いんだ」という主張と合致した部分があったからです。
当時、アメリカの観客はデ・ニーロがベトコンを倒したとき映画館のなかで猛烈な拍手をして
この映画の社会的機能は「ヴェトナムでの誤ち」をうやむやにする作用を果たしていたなどと書かれています。
そんな状況は、果たしてチミノ本人が望んでいたことなのかどうか?は別にして。

>>34
去年発売されたフランス版、スペイン版と同じ仕様なんだろうと思います。
あれも日本語吹替えは入っていなかったけれど、日本語字幕が入っていましたからね。
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