>>33
>マイノリティを描こうという意識はなかったんじゃないかと思います。
どうなんだろう? 主人公らはロシア系という設定だったよね?
冷戦構造時代のアメリカでロシア系住民がどれ程の立場にいたのかまでは把握しきれないけど、
今の時代でいう中東系市民の扱いを考えると少しは手がかりになるんじゃないかな。
太平洋戦争の時も敵国扱いを受けていた日系人が積極的に兵士になったのは、国内で認められたい、
決して敵国人なんかじゃないという意思表明をしたいという意味もあったみたいだし、それを
ロシア系住民の若者に置き換えると案外すんなり理解できるんだよね。確かベトナムに行く前に
「どうして戦争なんかにいくの?」と問われたシーンがあったと記憶しているんだけど、
それってそういったマイノリティの心情を伝えたかったんだと思う。

>侵略戦争というよりも代理戦争と言っておいた方が無難だと思いますが、
まあ、そうだね。ただ、ベトナム戦争の場合、支援していた南ベトナム政府では持ちこたえられず、
大がかりな米軍の介入があったから厄介なんだよね。現地の人々からすればアメリカの介入も
共産国の介入も一種の侵略行為だと思うんだ。ただ、民族自決や国家主権といった建前のため、
直接的に介入しにくかっただけで。にもかかわらず、アメリカはドミノ理論を盾にして直接介入した。

>もともとチミノには戦争および戦場をまともに描く気が全くなかったんだと思います。
それは同意するよ。戦争を主眼にした映画ではないのだから、チミノがその場面に拘る理由はない。
ただ、テーマの中では描かざるを得ない一部として戦争や戦場があるという位置づけだよね。

>あまりにも都合が良すぎますw
まあ、そうなんだけどね。三人を殺してしまっては関係性が描けないからね。よく解釈すれば
偶然にたまたま三人だけが生き残った。と解釈するしかないね。

>タカ派だの右翼だのが喜ぶ要素は一つもありませんでした。
これはその通りだと思う。