思うんだけど、チミノってマイノリティが主人公の映画ばかり撮ってるじゃない。
多分「ディアハンター」もアメリカ国内のマイノリティの若者を描きたくて、
この映画を撮ったんだと思うんだよね。だから、単純に豊かな侵略者アメリカと
侵略されてそれと戦うベトコンという視点を少しでも持ち込むと、この映画で
チミノが描きたかった世界観が損なわれると思うんだ。そういう意味で言えば、
ゴッド・ブレス・アメリカをみんなで歌うシーンがあるから右翼映画という
捉え方は筋違いだと思うよ。それは多分、ブルース・スプリングスティーンの
「ボーン・イン・ザ・USA」を国威発揚ソングと勘違いした某大統領位の
勘違いだと思う。まっ、世の中には色々と勘違いする人がいるからさ。