【映画】大ヒット作『天使にラブ・ソングを…』、製作から20年経った今になって、あれは自分の自伝を元にした盗作と修道院の女性が訴える

ウーピー・ゴールドバーグが主演した1992年のヒット映画『天使にラブ・ソングを…』をめぐり、
ニューヨークのハーレムで活動家として運動をしている修道女、デロイス・ブレイクリーが製作
スタジオのディズニーとソニー・ピクチャーズに対して訴えを起こした。

『天使にラブ・ソングを…』は、殺人現場を目撃したクラブ歌手のデロイスが修道院にかくまわれ、
その間、修道女たちの聖歌隊を指揮することになるコメディー・ドラマ。映画公開後は、2億3,000万ドル
(約177億円)の興行収入をあげるヒットとなり、続編やミュージカルもできるなど、現在でも人気作
として親しまれている。

映画の製作から約20年を経た今になって、ハーレムの修道女デロイスがこの映画について、1987年に
出版した自伝「ザ・ハーレム・ストリート・ナン(原題)」をもとにしたものだと主張。デロイスは
ハーレムで人道活動を展開する運動家で、自伝では「歌の上手い、若い黒人の修道女で、街の人や
若者たちに仕えていた」と自身を語っている。

デロイスの申し立てによると、この自伝が出版された1987年、3ページにまとめたストーリーをハリウッド
のスタジオ「トリ・スター」のプロデューサーへ送ったそう。その間、大物映画プロデューサーの
スコット・ルーディンが興味を持ち、ディズニーへ持ち込んで映画化の企画が進んだという。デロイスは、
この映画が自分のストーリーを盗んでおり、スタジオが契約違反、写真の乱用、物語の不当な飾り立て
などをしていると訴えている。これに対し、スタジオ側は今のところコメントを出していない。

http://www.cinematoday.jp/page/N0036949