俺は右翼と呼ばれる人だが、この映画(’30)は子供のころに見て以来、
脳裏から離れない。これはイデオロギーに関わらず必見の名画である。
五百円以下で入手できる時代が来たことを心から喜ぶ。


戦争だろうが会社だろうが、現場と、例えば、本社部門とのギャップは大きい。

同じ大卒エンジニアであっても、現場の研究開発部門は、ほとんど無理じゃないか
というような理不尽な計画の下、不眠不休で泥臭い作業を繰り返して商品を開発する
こともある。

その作業が耐えられるのは、この製品を開発すれば、必ずそれがユーザに喜ばれる、
ひいては社会の役に立つという思いがあるからだ。

この映画で死んで逝く者たちには、それが無い。
死に行く意味が分からないなんて悲惨だ。唯の犬死。

もしも戦うことが必要であるのなら、下らないプライドのためでもなく、
勇気を示すことでもなく、死を賭けるに相応しい意味があるもので無ければならない。