40年前から映画見始めた。
20年前くらい前まではフェリーニが一番好きだった。
誰が一番すごい映画作家だと思うかと問われれば、今では
断然ブニュエル!そう思うようになったきっかけは20年近く
前に三百人劇場でメキシコ時代の映画が連続上映されたのを見てから。
「忘れられた人々」や「エル」のようなすごい映画を撮っているかと思えば、
「のんき大将」のような単なる娯楽映画を撮っている。
生活の為に仕方なく監督した、と言われているけれど、
案外楽しんで撮ってたんじゃないかという気がしてくる。
例えれば、黒澤明が「羅生門」と「生きる」の間に「喜劇駅前旅館」を
撮っていた、みたいなイメージかな?ブニュエル以外の大監督ではありえない
よね。すごい強靭な精神力だと思った。
デビューが伝説となった「アンダルシアの犬」で最晩年は「ブルジョワジー..」
「自由の幻想」「欲望の...」の三部作。
よたついた晩年のフェリーニとは対照的な喰えない爺さんだった。
つくづくブニュエルは映画史上の怪物だと思う。