モーズアリソンなんてのは決定的なモッズアイテムだな。


それはさておき、こてこてのR&Bが一般的になるにつれて、
先鋭的なモッズはジャマイカ産の音楽を聴くようになっていった。
時はフラワームーブメント真っ盛りの頃、
原始的なジャマイカマナーのサウンドシステムは南ロンドンには
すでに存在していたのだ。
アンチヒッピーの労働者階級の若者はしだいに政治的にも右傾化していき
スキンヘッズといわれるグループになる。

極めつけのモッズはスキンヘッズになった。
中途半端なモッズはいろんなジャンルに拡散していった。

ピストルズやクラッシュのメンバーは
スキンヘッズ寄りの遅れてきたモッズだった。

アメリカにモッズはいないし、
モッズ文化は伝わりもしなかった、
イギリスの階級制度の枠組みの中でこそ存在意義が
あるので、LAモッズなどという奇矯な一群をのぞけば
アメリカ人にモッズという概念は無い。
さらば青春の光はアメリカでは公開されもしなかった。

日本だけなんだな、モッズが今現在存在しているのは、
日本にいるモッズはたしてあれはモッズなのか?
ピーターバラカン氏がオフレコで語ってくれたが、あれは
「日本の暴走族の格好をしている南米の若者」
くらい奇妙なものらしい。