>>238
他一部修正


「10月のプールに飛び込んだ」

チャイム聞こえないフリをしていた
校舎の裏が非常階段で一人

あんなつまらない授業なんか出たくない
空は真っ青だ
こんなよく晴れた日をどうする

校庭眺めながらいいこと思いついた
ここで不平不満言ってサボっててもしょうがない

フェンスを乗り越えよう

10月のプールに飛び込んだ僕を笑うがいい
制服のまま泳いで何を叱られるのか?
そして冷たい水の中で波の飛沫をあげて誰にも邪魔をされない
本当の自由確かめたかった

何もしないのは傷つきたくないってことだろう
もっとジタバタしてカッコ悪くたっていいじゃないか

僕なりの抵抗でじっと息を止めてた
いつまでいられるだろう
水の中は平等だ

ゆっくり立ち上がる

10月のプールを泳ぐのは
そうさ愚かなことだ
教室の窓みんながこっち見て騒いでる

そしてずぶ濡れで震えてる僕は中指を立て
大声で言ってやったんだ
できるものならやって見ようよ

ビショビショの足跡が廊下に残っている
教師は何も言わなかった
僕に興味がないんだろう

プールには何度だってまた飛び込んでやる
季節なんか関係ないのが僕の生き方だ

10月のプールに飛び込んだ僕を笑うがいい
制服のまま泳いで何を叱られるのか?
そして冷たい水の中で波の飛沫をあげて誰にも邪魔をされない
本当の自由確かめたかった