>>788>>807
続き


武元:私も初めてMVを観たとき、1回観終えたあとに「どうしよう……」と躊躇するぐらい胸に迫る苦しみが大きくて。
観ていると、今までの自分自身の苦しかった思いが瞬間的によみがえってくるんですよ。
それは保乃ちゃんが言ったように、1期生さんの演技が演技のようには見えないからというのも大きくて。
今まで欅坂46を見てきて、私は自分の中で「表現力を大事にしよう」と思ってきたし、自分も表現力を付けたい、パフォーマンスで出したいと思ってやってきたんですけど、それだけじゃないんだとあのMVを観て思ったんです。

ーーそれはどういうことなんでしょう?

武元:表現とかじゃなくて、苦しかったりつらかったりという、今までの3年半に経験してきた思いがそのまま表れていると思ったんです。
それを表現と呼ぶのかもしれないけど、私には表現しているというよりも自然に表れているように思えて。
それを観て私も、これからいろんなことがたくさんあるだろうけど、そのときそのときの感情を出せれば、表現しようと思わなくても伝わるんじゃないかなと思ったし、そこでまた欅坂46というグループに対する考え方が変わりました。