>>784

「量産型アイドル」という素朴概念からはじめよう
それは、アイドルまたはアイドルグループとそのファンの二者間に
疑似的な「恋」関係があるアイドルである

呼び方はなんでもよいのだが
アイドルが大量生産・大量消費されている
そういう事態を暗に示す名称にしただけである

つまり二者間で完結した「恋」関係
量産型アイドル=恋の対象
量産型アイドルのファン=恋する者

両者は互いに向き合っていて閉じた関係性だ
第三者は基本的に無視されているので
一見しただけでは文脈も事態も把握できない

これがよくわからない原因だ(と思う)
量産型アイドルは基本的には
世の中の人々の方を向いていないのである

なぜなら疑似的に恋してるファンを軽視すると
アイドル界での過当競争に生き残れないからだ
「恋」の関係は根本的に排他的なのである

さてそれでは
欅坂というアイドルグループは
「量産型アイドル」であるのか否か?

「欅坂は量産型アイドルである」と仮定し
楽曲やMV等を分析した場合
結果的になにが起きるか?

それは、仮定と矛盾した結論が導かれる
「欅坂は量産型アイドルではない」
つまり最初の仮定は誤っていたのである

これが証明の骨格だろう
具体的に説明しつつ
新しい概念を導入しよう