鮎喰 響(あくい ひびき)
15歳の少女。類い稀な文才と感性の持ち主だが、歯に衣着せぬ物言いや冗談の通じない性格、自分の考えたことを思いとどまることなく実行する行動から、周囲とは常にギクシャクしてしまう[注 1]。
初対面で年上の人間であっても呼び捨てにしたり、突発的に暴力的な行動に出たり、と響を知らない人間からははなはだ非常識な人間に映る。
公務員の父親と専業主婦の母親、県外の大学に進学している兄という普通の家庭で育った。
住居は一軒家。学業の成績は学年でもトップクラス。運動は苦手だが喧嘩は強い。
教室では周囲とかかわろうとせずクラスメイトとの関係は希薄だが、本人なりにクラスメイトとの絆を感じており、友人という思いを抱いている。
同性からは立ち振る舞いを「かっこいい」と思われており、女子生徒間での人気は高い
その反面で涼太郎に想いを寄せる女子生徒から嫉妬も受けている。
幼馴染である涼太郎からの好意を、素直ならずとも受け止めている様子。
嫉妬するなど、普通の少女のような一面をのぞかせることもある。
小説「お伽の庭」を執筆し「木蓮」新人賞に応募。新人賞を受賞し、同作で史上初の芥川賞・直木賞の同時受賞をする[注 2]。
170万部を発行し社会現象を起こしたが、著者名は「響」のみとし顔や本名を公表してないため、周囲の人間には作者だと気づかれていない。
2年生時の身体測定では身長154センチメートル、体重42キログラムとなっている。