「ねぇ、いつまで泣いてんの?」
涙が出ちゃうのは寒いから、なんて言う理佐ちゃんに従って入ったファミレスでもまだ泣いてる俺

「だって・・・ヒック・・・ヒック・・・」ってもう完全に横隔膜の泣き癖にやられてる俺

「泣き癖つけてんじゃねーよ」ってドス効かすものの子供に帰ってしまった俺にお手上げの理佐ちゃん

「心入れ換えて仕事探そうと思ったんでしょう?」って子供をあやすように聞く理佐ちゃん

「うん、最初はやさぐれてギャンブルしたりダラダラすんの楽しかったけど
理佐ちゃんにお弁当作ってもらったり雪の中を迎えに来てもらったりしてるうちに申し訳なくなってしまって・・・」
白状するうちに自分の不誠実さに情けなくなる俺

「それでお弁当作らなくていいって言ってたんだ」思わず苦笑いの理佐ちゃん

「やさぐれるとパチンコに走るのは高校生の頃のままだね」ってまたも俺の頭をなでるママみたいな理佐ちゃん

「いつか理佐ちゃんにバレると思って怖かったんだ、ごめんなさい」素直に謝る俺

「うん、自分で気づけたから怒んないよ」って良い子良い子してくれる理佐ちゃんに

うっかり「ママ〜」とか抱きついちゃう俺

「ママとか言ってんじゃねーよ」ってドス効かせて逃げる理佐ちゃん

「すいません、つい」って謝る俺

「ううん、私の方こそ知ってたのに黙っててごめんね」なんて逆に謝る理佐ちゃん

「いやいや、謝るのは俺だよ、会社クビになっちゃって理佐ちゃんに心配ばっかりかけてるから」なんて再びしょげる俺に

「ううん、心配はしてなかったよ、俺君なら自分で気づいて立ち直るって信じてたから」

「理佐ちゃん・・・」こんな俺をまだ信じてくれてる理佐ちゃんに感動の絶句捧げる俺に

「それに俺君は私のためなら頑張ってくれるの知ってるしね」なんて得意顔しそうだから好き