「だって例えば釣りをされる人だって、釣り上げた魚をその場でいただいたりするじゃないですか。それにそもそも牧場って食肉生産の場でもあるわけで」
「うんうん」
「イチゴ狩りだってやりましたけど、植物だって生き物には変わりないでしょう。どこが違うんだって思います」
「そうよね(笑)」
「イチゴはOKで魚釣りはOKで羊はNGなんて御都合主義にしか聞こえません。むやみにイルカ漁を否定する人たちと一緒じゃないですか」
「過激ねえ(笑)」
「…でも、この考えって…」
「そう。私が常々主張してきたことよね」

女性の目がキラリと光った。

「その考えのせいでこんな体になっちゃったんだけどね」
「そんなこと…」
「でもね、私はこれから必ず再起して、あの事故で一旦暗礁に乗り上げたパーフェクトヒューマンプロジェクトを復活させるわ。その時は是非私の右腕になってちょうだいね」
「はい」
「文字通りにね(笑)」

少女は深く頷いた。

―ここからはじまる―

※参照
http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/keyakizaka46/1505368663/8-23