「泣きたいだけ泣きな」
離れるのやだなんて泣き出しちゃった理佐ちゃんの肩を優しく抱いてあげる俺

公園のベンチで寄り添う俺と理佐ちゃんの間に永遠はあるのだろうか?

「ごめんね怒って、大学落ちた俺君が一番辛いのに」
涙が強ばった心を溶かしたのか素直に謝る理佐ちゃん

「気にすんなよ、悲しみを怒りで誤魔化すなんてへそ曲がりな理佐ちゃんにはありがちなことだ」って包容力な俺

「うるさい!黙って!」
言葉とは裏腹にますます俺に身を預ける理佐ちゃん

「来年は絶対受かるから1年だけ寂しさに耐えてくれ」って理佐ちゃんにお願いする俺に

「私より俺君の方が心配だよ」

「そんな強がり言ってる理佐ちゃんの方が心配だけどね」って呟く俺に

「優しいこと言ってんじゃねーよ」って消え入りそんな声の理佐ちゃん

また泣き出しちゃいそうだから好き