「理佐ちゃん起きれ〜」
なんだかんだ理屈をつけて廊下に敷かれた俺の布団で寝てしまった愛しの嫁理佐ちゃん

「う〜ん、覚えてるよ〜むにゃむにゃzzz...」
寝言言ってる理佐ちゃんの可愛い顔を見ていたいのは山々な俺ではあるが
早く起こさねば会社に行く振りが出来ないのもまた事実

「理佐ちゃん起きれ〜」ってまたも理佐ちゃんを揺さぶる俺

「う〜ん、なに・・・?」ってやっと目を覚ました理佐ちゃん

俺が見せた時計を見て慌ててキッチンに走る理佐ちゃん

「理佐ちゃん、今日は外で食べるからいいよ」どうせパチンコで時間潰すだけの俺にお弁当などもったいないです

「ごめんね、1回起きたんだけど2度寝しちゃった」トーストを手渡しながら謝る理佐ちゃん

「全然平気だよ、でも珍しいね理佐ちゃんが2度寝しちゃうなんて」

「うん、なんか良い夢見ちゃったから続き見たくてさ」ってちょっと照れ笑いな理佐ちゃん

「どんな夢見たの?」理佐ちゃんの照れ笑いに釣られて聞いちゃう俺

「まだ俺君と付き合う前に二人で学級委員やってた時のことが夢に出てきて嬉しくなっちゃったんだよねぇ」ってニヤニヤする理佐ちゃん

「学級委員ってことは高3の頃かぁ、懐かしいな」
隣の席の理佐ちゃんと仲良くなりたくて理佐ちゃんが学校休んだ隙に学級委員に推薦しちゃったんだよな

その甲斐あってこうして理佐ちゃんと結婚したんだから天晴れな男だよ俺はってニヤニヤする俺

「懐かしいなじゃないよ!俺君に困ってるの助けてもらったの覚えてるって言ったでしょう、私」

「そんなことあったかな・・・?」必死に思い出そうとする俺

「ひどい」って唇尖らせて抗議する理佐ちゃん

「ごめん、ごめん」謝りながら玄関に向かう俺

「お弁当作れなくてごめんね」出かける俺にまたも謝る理佐ちゃん

「俺の方こそなんか・・・理佐ちゃんの思い出覚えてなくてごめんね」って謝る俺に

「許さないよ〜あれは私なりの告白だったんだからね」
なんて照れながら行ってらっしゃいのチューしてくれそうだから好き