「寒い・・・」
外に出てみたらあまりの寒さに震える俺

「大丈夫?私なら一人で帰るの平気だよ」
なんて寒さに弱い俺を気づかってくれる優しい理佐ちゃん

「なに言ってんだよ理佐ちゃん、俺は愛しの理佐ちゃんをひとりで帰らすような鬼じゃないぜ」って言いながらマフラー巻く俺
 
「うん?理佐ちゃん今日マフラーどうしたの?」

「朝、寒くなかったから・・・」ってマフラー無しの理佐ちゃん

なんて無謀な女なんだ・・・やっぱり生涯俺が側で守ってあげなきゃダメだな

「よし、俺のマフラー半分こしよう」
瓢箪から駒の理佐ちゃんとマフラーを半分こ出来る喜びに寒さ忘れる俺

「恥ずかしいからやだよ」あっさり拒絶な理佐ちゃん

「風邪引いたら後で泣くの理佐ちゃんだぜ、恥ずかしいなんて気持ち捨てよう」って諦めない俺

「やだ、絶対にやだよ」 
なんてすたすた歩き出しちゃう理佐ちゃん

諦めきれずに立ち尽くす俺

「俺君、早く行こう」なかなか歩き出さない俺を急かす理佐ちゃん

「マフラー半分こするまで動かない!いや動けない!」って伝家の宝刀駄々こねを繰り出す俺

「もう、本当バカ・・・」
なんて怒りながらも戻ってきてくれるなんだかんだ俺には甘い理佐ちゃん

「ありがとう理佐ちゃん」って喜ぶ俺に

「俺君のマフラー短くて半分こ出来ないじゃん」って呟く理佐ちゃん

悲しい現実に立ち尽くす俺

数日後

「俺君、ちょっと早いけどクリスマスプレゼントあげる」
待ち合わせの駅前広場で紙袋に入ったプレゼントくれる理佐ちゃん
  
「理佐ちゃんこれ?」
紙袋の中から出てきた理佐ちゃん手編みのマフラー見て泣きそうな俺に

「泣いてんじゃねーよ」ってドス効かす理佐ちゃん

「これで半分こ出来るね」
なんて照れ笑いしながら俺の首にマフラー巻いてくれそうだから好き