『ティファニーで理佐ちゃんを』(4)

テーブル上の紙が、朝日によって白く反射していた。
言葉が見えた瞬間、僕は呆然と立ち尽くした。

_________

管理人さんへ

引っ越します
半年という短い期間ではありましたが、ありがとうございました

私は常に理想を追い求める女でなければならないのです
安定を手に入れるため、動かなければならないのです
私の理想はね…そう、ティファニーみたいなところ
貴婦人の集うような場所で、朝ごはんを食べてみたいなあ

あ、そうだネコちゃんにエサやっといてね

お世話さんでした

理佐
_________

なるほど、いかにも彼女らしい去り方だ。
向かった先が何処であれ、僕は応援してるよ。


『ティファニーで理佐ちゃんを』(終)

理佐ちゃんをヒロインにすると、なぜか置き手紙ドロンになってしまうw