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【物語】欅坂46の小説 ★5【エロも可】 [無断転載禁止]©2ch.net
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0001名無しって、書けない?(庭) 転載ダメ©2ch.net(6級) (アウアウカー Sa8d-hZWA)垢版2017/07/02(日) 18:43:16.04ID:VdBgmUcOa
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【物語】欅坂46の小説 ★4【エロも可】
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【物語】欅坂46の小説★2【エロも可】
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【物語】欅坂46の小説【エロも可】
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0068名無しって、書けない?(東京都) (ワッチョイ ff6c-jTKI)垢版2017/07/06(木) 21:31:35.31ID:C/o1rytQ0
ブレーンワールド(その1)
「ねる、行くな!行ってはいけない!」
全身を震わせ、力の限り俺は叫んだ。
「ごめんなさい、でも私どうしてもアイドルになりたいんです、今までありがとうございました」
ねるは次元の裂け目に消えた。
まだ残暑の厳しい2017年の9月のはじめだった。

ねると最初に出会ったのは2017年の春だった。
大学4年生になって、希望していた研究室への配属が決まった。
新学期が始まる前に、配属された研究室の教授の手伝いをすることとなった。
新刊の発売記念に際し、池袋の本屋Jで教授がトークイベントをするので、その司会をするようになぜか直々に仰せつかった。
目的地に向かう途中で二人組の女から声をかけられた。
「さーせん、Jって本屋はこの辺にありますか?」
そのなれなれしい口調にイラっとなったが答えてやった。
「この道をこのまま進めば長蛇の列が並んでいるラーメン屋がある。この大きい道路を挟んだ向かいに見えるよ」
尋ねた女は礼も言わずそそくさに立ち去ろうとしたが、連れの女性は深々と頭を下げた。
頭を上げたその顔を見ると、びっくりするくらいの美少女だった。
それが長濱ねるだった。(続く)
0069名無しって、書けない?(東京都) (ワッチョイ ff6c-jTKI)垢版2017/07/06(木) 21:48:32.81ID:C/o1rytQ0
ブレーンワールド(その2)
トークイベントはJの5階にあるカフェの中で行われた。
OHPに映す資料の順番を間違うヘマはぜず、司会も無難にこなし、後は観客からの質問タイムが残るだけとなった。
「は〜〜い、は〜〜い、は〜〜い」と騒がしく手を上げる者がいた。
視線を向けると、さっきの二人組がいた。
ウザ女が美少女の手首をつかみ無理やり手を挙げさせている。
「では、そちらの方どうぞ」と美少女の目を見ながら俺は言った。
「あの、あの、質問忘れてしまいました」と美少女は顔を赤らめた。
「じゃああ、私が質問しま〜〜す」といっそうバカっぽい声でウザ女が口を開いた。
「ねえ、パラレルワールドってあるんですかああ?」
拙劣な質問に勘弁してくれというような顔をし、どうにかしろというアイ・シグナルを教授は俺に送った。
予期せぬ事態に焦ったが、何とか言葉を紡いだ。
「えー、最先端の物理学でパラレルワールドと呼ばれるものに関わるのは3つありますね。
1つは、エヴェレットによる不確定性原理の多世界解釈、もう1つは宇宙創成時のインフレーションが起こることによるマルチバース、
最後の1つが超弦理論の予言する余剰次元の新しい解釈のブレーンワールドです。
今日のイベントのテーマは超弦理論についてなので、最後のことについて先生にお話してもらいましょうか」
さっきまで平易な言葉使いから一転し、ソリトンだのディレクトリ型境界条件だのといった専門用語を無造作に使って教授はやっつけで説明を終えた。
おそらく理解できた客は一人もいないだろうなと俺は思った。(続く)
0070名無しって、書けない?(東京都) (ワッチョイ ff6c-jTKI)垢版2017/07/06(木) 22:14:58.67ID:C/o1rytQ0
ブレーンワールド(その2)
イベントに締めとしてサイン会が行われた。
カフェの外にある本屋内の通路に細長いテーブルが置かれ、
教授がサインした新刊にペンのインクがにじまないように和紙を挟んで手渡すのが俺の役割だった。
最後の客があの美少女で、本を渡そうとしたとき、突然、両手で左右の耳を押さえ悶絶しながらしゃがみこんだ。
「大丈夫ですか?」
「心配させてすみません。ちょっと耳鳴りがしただけです」
「後のことはいいから、その人の面倒を見てあげなさい」と教授は告げた。
テーブルの配置も元に戻され、通常営業となったさっきのカフェで座らせ様子を見ることにした。
なんともなく無事なようだ。
当然のようについてきたウザ女も安心したのか、次から次に脈絡のない話を一方的に話し続けた。
美少女はその様子を隣で微笑みながら見聞きしていた。
さすがに話し疲れたのかようやくウザ女が口を閉じた。
見計らったように美少女はゆっくりと口を開いた。
「そういえば自己紹介がまだでしたね。私は長濱ねるといいます。長崎県出身です。この人は高校のときの同級生です。
今年からお茶の水大学の理学部に通うことになりました」
しばし休んだウザ女の口がまた復活した。
「ねえねえ、鳥居坂46って知ってるでしょ!このコはその最終オーディションまで進んだよ」
鳥居坂46というのはわずか1周年ちょいしか経っていないのに、いま日本中を席巻しているアイドルグループである。
アイドルには疎い俺にまでその情報が否応なく入ってくるほど勢いがある。
「俺が審査員なら、最終でも落とさなかったな」
「違うよ。このコ、いろいろあって最終審査は受けてないんだよ」
なぜ?と訊こうとしたが、ねるが目を伏せて暗い表情となったので尋ねられなかった。(続く)
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