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【物語】欅坂46の小説 ★5【エロも可】 [無断転載禁止]©2ch.net
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0001名無しって、書けない?(庭) 転載ダメ©2ch.net(6級) (アウアウカー Sa8d-hZWA)
垢版 |
2017/07/02(日) 18:43:16.04ID:VdBgmUcOa
素人レベルからでも投稿できる小説スレです
ただし投稿作品に対するすべての中傷は禁止です

投稿者は多大な時間と労力をかけて
作品を投稿していますのでご協力をよろしくお願いします

またこのスレの投稿される作品はすべてフィクションであり
実在する人物や団体や建物等との関係は一切ありません

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【物語】欅坂46の小説 ★4【エロも可】
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【物語】欅坂46の小説★3【エロも可】
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【物語】欅坂46の小説★2【エロも可】
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【物語】欅坂46の小説【エロも可】
http://rio2016.2ch.net/test/read.cgi/keyakizaka46/1487327352/
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0249名無しって、書けない?(東京都) (ワッチョイ 9c6c-HRoc)
垢版 |
2017/07/15(土) 11:33:21.98ID:TNkxST9A0
>>241 >>245の続き
ブレーンワールド(その24)
ダイヤモンドアンビルが搬入されるということで、日曜日に研究室の番をすることになった。
ダイヤモンドアンビルとは高圧の状態を再現して、地球内部の状態を調べるためのもので、
試料を挟む接触点に地球上でもっとも固いダイヤモンドが使われるという実験のための機材である。
業者が来て搬入している最中に、隣の研究室の同級生があの機材は何だと尋ねたので、答えた。
「はあ?理論物理やってるお前らの研究室に何でそんなものが必要なんだ?しかも相当にバカ高い代物だ」
「さあ、俺もよくわからんが、何でも、高温高圧下での岩石の相転移の様子を調べることでで、
宇宙創成期のインフレーション時における相転移のイメージのインスピレーションを得るためらしい」
「インスピレーションを得る?なんだ?それ、そんなことがまかり通るのなら何でもありじゃねえか!
ノーベル賞候補かなんかは知らんが、お前んとこの研究室の教授は評判悪いぜ。平等にアサインされるべき研究費を強引に分捕ってるっていう噂じゃないか。」
「まあ、噂はいろいろ聞いてはいるがな」
「それに教え子の女子学生に手付けてるって話だぜ」
「まさか」
「俺んとこの研究室のドクター2年が学部生だったころに聞いた話だが、当時モノにしていた女子学生の生年月日と名前をパソコンのログイン番号に使ってたらしい」
搬入が終わり、書類にハンコを押して、研究室で一人となった。
教授のパソコンを立ち上げ、研究室内の女子学生の生年月日と名前をルックス順に打ち込んで確かめた。一発目であっさりログインできた。
普段の俺なら、それ以上のことはやらずすぐにログアウトしただろう。しかし、ねるに会えない空虚感からそうはしなかった。(続く)
0250名無しって、書けない?(東京都) (ワッチョイ 9c6c-HRoc)
垢版 |
2017/07/15(土) 11:51:48.98ID:TNkxST9A0
ブレーンワールド(その25)
パソコン内を探っていると、驚くべきことに総理大臣からの送信メールが見つかった。
しかし、それ以上に驚愕したのはその内容だった。
「親愛なる先生。以前に文科省の事務次官が申し上げた長濱ねるの件についてなにか判明したことがあれば、ご一報をください」
一体何なんだ?送信人が文科省となっているメールを探した。一番古いものものが2017年の1月27日のものだった。
「ようやく起動しだした重力波観測装置KAGURAが2016年末に異常な強さの重力波をとらえました。
しかも、さらに驚くべきことにその波形に何か規則性があり、スパコンで1か月間解析したところどうも日本語のひらがな表記が対応しているということです。
『×××ざかながはまねる』という文字列となっているとのことです。
×印の部分は観測時のノイズがひどくて判明できなかったようです。
ご存知の通りKAGURAは莫大な予算をかけて建設したものです。
その成果を国民に示すためにもアメリカやヨーロッパに先駆けてこの謎を解き明かさねばなりません。
国内で重力波の最大の権威でいらっしゃいます先生ご協力をお願いします」(続く)
0251名無しって、書けない?(東京都) (ワッチョイ 9c6c-HRoc)
垢版 |
2017/07/15(土) 11:59:09.82ID:TNkxST9A0
ブレーンワールド(その26)
次に古いのが、2017年の2月11日だった。
「この間のメールで重要なことが判明いたしました。『ながはまねる』という名前の者が日本国内でただ一人だけ確認できており、長崎県の高校生のようです」
2017年の2月15日のメールは次のようなものだった。
「以前に文科省で事務次官をやられていた方の孫娘さんが長濱ねるの同級生だというのが分かりました。その孫娘さんを使って探りを入れようと思います」
2017年の3月28日のメール。
「例の孫娘さんを使って、先生が今度行われる池袋の書店でのトークイベントに長濱ねるを参加させることに成功したようです。
何か手がかりが見つかれば、ご一報ください。
なお、長濱ねるには公安警察で常時、監視を行うことにしました。総理の許可もいただいております」
そこに「ねる」の名前がなかったら、興奮冷めやらぬ様子でKAGURAの成果に期待しただろう。
しかし、ねるが世界の全てになっていた俺は、ねるを監視していたという事実を知り、
吐き気にも似た不快感が喉元に上がってきて、次いで激しい怒りが沸きあがった。(続く)
0252名無しって、書けない?(東京都) (ワッチョイ 9c6c-HRoc)
垢版 |
2017/07/15(土) 14:00:44.65ID:TNkxST9A0
ブレーンワールド(その27)
「東京は悪い人もいるから心配だね。同居人とは協力してやってる?そうだ知り合いの偉い先生がトークイベントやるから二人で見に来なさい」
おそらくそんな風にウザ女は言葉巧みに仕向けられ、無自覚のままにねるのことを報告させられていただけだろう。
しかし、誰かを怒鳴らなければ、この気持ちは収まらないと思って、ウザ女に電話をかけた。
「あら、最近ねると全然あってないみたいね。ここんところ、ねるは何かを思いてめているようなの。アンタさあ、元気づけてくれない?」
こちらが要件を言おうとする前に、いつものようにまくしたてた。
言おうとすることを忘れ、「いや、会おうにも、俺は拒否られてんだよ」とウザ女が橋渡ししてくれることと期待した。
思い通り、「じゃあ・・・」とウザ女は一案を投じてきた。
ウザ女の提案通り、ねるの住む寮に行った。
受付の管理人のオバサンがジロっと俺を見て、言った。
「こないだいらっしゃったとき、『会いたくない』というねるちゃんの伝言はもうお忘れになりました?」
そこにウザ女がやって来て、「なにやってんのねるのお兄ちゃーん、ねるが待ちくたびれているじゃなーい」と言いながら、強引に引っ張り中に入れてくれた。(続く)
0253名無しって、書けない?(東京都) (ワッチョイ 9c6c-HRoc)
垢版 |
2017/07/15(土) 14:21:54.41ID:TNkxST9A0
ブレーンワールド(その28)
俺を部屋に通した直後に、「じゃあ、あたし、出かけてくるから、後はよろしくね、ねる」と出て言った。
ねるがいるというだけで、四方が、壁も天井も床も朝日を浴びたように光輝いた。
でも、肝心のねる自身は暗くうなだれて言葉を発しようとはしなかった。
沈黙が続き、よどんだ空気が重くのしかかった。
あのストーカーが公安警察だったということを話すことができたなら会話の切っ掛けにはなっただろう。
でも、余計な心配をねるにはさせたくなかったので、それは伏せることに決めておいた。
今、ねるはどういう気持ちなのかを聞いてから、しゃべろうと思ったが、根負けした俺のほうから言葉を発した。
「ねるちゃん、これまで俺は人並みかそれ以上に女性とは付き合ってきた。ただ、それは全て取り換え可能なものだった。
高校卒業して東京に出てきたときには当然のように別れたし、大学入ってからも、相手の気持ちが変わったりして分かれても何の未練もなかった。
俺の人生において、女というのは取り換え可能で、副次的なものにすぎなかった。でも、ねるちゃんだけは違う!」
ねるは顔を上げずに黙って聞いていたので、続けた。
「いつか激しく荒れ狂った海でおぼれそうになったという漁師のお爺さんの若い頃の話を聞かせてくれたよね。
実は、女性から振られても未練たらたらで生活することにまで支障がでる男をそんなイメージでとらえていた。
荒れ狂う恋の波風が吹き付けている海に子船で出航し、波に翻弄されている弱者を俺はあわれんできた。
嵐の海の中のそういう様子を安全な岸辺から眺めて、いつもせせら笑っていた。
それがねるちゃんと出会ってからは同じように煩悩の虜になって、この俺が俺のものとも思われないでいる。
このままねるちゃんにシカトされ続けたら、もう生きているのさえ馬鹿々々しくなる・・・」(続く)
0254名無しって、書けない?(東京都) (ワッチョイ 9c6c-HRoc)
垢版 |
2017/07/15(土) 14:28:36.45ID:TNkxST9A0
ブレーンワールド(その29)
顔を上げ、挑みかかるように睨んでから、空気を裂くようにしてねるは言った。
「そういうことを言うのはやめてください。もしあなたに生きる希望を与えるというのなら、どうぞワタクシをご自由にしてください。
でも、ワタクシの心を差し上げることは決してないでしょう」
卑怯すぎる俺の言動に責任感と同情を感じたことから発せられたねるの言葉だというのは重々に承知していた。
でも、これは好機だ。体が結ばれれば、いずれその心もものにできる。
そう思って、ねるの体の後ろに手を回した。
石像のように硬直した背中が心底から俺を拒否しているのを悟った。俺はあきらめて部屋から出ていくしかなかった。
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