私は、芸能界という世界が全く分からない。
自分が住む世界と違いすぎる。
テレビに流れる自分の娘を見て、娘が娘じゃない、遥か彼方に行ってしまうような寂しさ。

活動をする時、娘は私に言った。

「欅坂は今しか出来ないこと。今この手の中にあるチャンスを絶対に逃したくない。」

あれから1年、一抹の寂しさは変わらずある。
でも娘は全力を注いでいる。目の前のことを楽しんでいる。後悔はしないように一生懸命自分の人生を生きている。
今の由依が最大限打ち込めるものが欅坂であれば、あの時オーディションに合格して本当に良かったと思う。

由依へ。
いつも笑顔でいられる環境が見つかって本当に良かったね。
忙しいと思うけどちゃんと高校にも行けよ。
たまには連絡しろよ。

ずっと言えなかったけど、もう反対はしていない。

今は常に由依の味方だよ。