東京都荒川区の接骨院で、無資格の学生が施術した上、不正に健康保険から支出される療養費を請求していた疑いが浮上し、区が調査に着手、警視庁も情報収集に乗り出したことが分かった。

区に情報を提供したのは柔道整復師養成学校の卒業生で、学生時代に実際、接骨院で施術を行っていたという。区によると、接骨院を経営するのは区内の柔道整復師養成学校で非常勤講師を務める男性で、少なくとも平成24年以降、自らの接骨院で学生に無資格施術をさせていたという。昨秋には学生を名乗る従業員から施術を受けた患者達に、同院で健康保険が適用された記録も届いていた。区は警視庁荒川署に情報提供し、荒川署も不正請求の可能性があるとみて情報収集に乗り出した。